2019年8月23日号 Vol.356

生態系のバランス、環境保護を考える
レゴ公認アーティスト
「ショーン・ケニーのアート」



展示風景 Sean Kenney's Art Made with LEGO® Bricks. Image courtesy of Liberty Science Center


ニュージャージー州のジャージーシティにある「リバティー・サイエンス・センター」で9月2日(月)まで、レゴ・アーティストのショーン・ケニーによる展示が開催中だ。

現在、レゴ社が認定するレゴ・ブロック・アーティストは、世界で19人(日本人は三井淳平)。ブルックリンを拠点に活動するショーン・ケニーもその1人で、始めてレゴで遊んだのは4歳だった。カートゥーンが好きで18歳でカートゥーニスト(コミック専門のビジュアルアーティスト)に。その後、ラトガーズ大学でコンピューターサイエンス、哲学、ビジュアルアートなどを学び、グラフィック、ウェブデザイナーとして、キャリアをスタートした。
レゴ制作を始めたのは27歳。初期の作品は、グリニッジビレッジやエンパイア・ステート・ビルなど、ニューヨークのランドマークが中心だった。その後、グーグルや、マツダ、JPモーガン・チェイスなどから制作を依頼され、企業向けのアート作品を手掛けるようになった。

今回の展示作品は、絶滅の危機に瀕する動植物がモチーフ。パンダ、北極グマ、アマガエル、ハチドリなど、おもちゃのブロックから生まれた動物たちが、生態系のバランス、環境保護を訴える。また、大木の下に都市が広がる作品「成長するアイデア」では、人間と自然との関係性について、来場者へ問いかけている。
ステートメントでケニーは、「作品を構成しているブロック同様、人間と自然界は密接にかかわり合う『相互関係』にあることを示したかった」と述べている。
「子どもたちの目を輝かせたい!」というケニーの想いが組み立てられている。

Sean Kenney's Art Made with LEGO® Bricks
■9月2日(月)まで
■会場:Liberty Science Center
 Liberty State Park
 222 Jersey City Boulevard, Jersey City, NJ
■201-200-1000
■料金(一例)入場料+展示1つ:大人$30.99、2-12歳$24.99
lsc.org


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