2019年8月23日号 Vol.356

石合昌史「MASA展in NY」
脳梗塞から8年
左手で描き続けた絵


長野県在住のアーティスト石合昌史(MASA)が、9月14日(土)から22日(日)、ブルックリンのJコラボ・ギャラリーで個展を開催する。ニューヨークでの初個展で、題して「MASA展 in NY」。
石合は、パティシエとして働いていた2012年、32歳のときに脳梗塞で倒れ入院。今も右半身麻痺と失語症という後遺症がある。絵は、入院中に弟からプレゼントされたスケッチブックとクレパスがきっかけで描き始めた。言葉がうまく出ないため、見舞いに訪れる家族や友人たちを、毎日左手で描いた。
8ヵ月の入院を終え、退院すると、脳梗塞で倒れる直前にプロポーズしていた女性と入籍。「入院中、手厚く看病し支えてくれて、結婚してくれた奥さんに感謝しています」と石合は話す。
翌年から上田市にある障がい福祉サービス事業所/アトリエ「スタジオライト」に所属。14年「スタジオライト」のグループ展に出展してから現在まで、日本国内で作品を発表してきた。
今回展示する作品は、ニューヨークを想像してアクリル絵具などで描いた「New York」や「Rikishi」「Geisha」など。色とりどりの明るい配色と、ポップなスタイルが特徴だ。
現在、渡航費ほかニューヨークでの個展開催経費を賄うために、クラウドファンディングで寄付を募っている。

■9月14日(土)〜22日(日)
■会場:J-Collabo
300 7th St., Brooklyn
■TEL:347-987-3217
www.j-collabo.org
★アーティストHP:https://masashiishiai.com
★クラウドファンディングのサイト:
https://camp-fire.jp/projects/view/170761



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