2021年9月3日号 Vol.405

令和3年度外務大臣表彰
育英学園・岡本徹理事長
日系人会・野田美知代氏

野田美知代氏(左)と岡本徹理事長

日本国外務省が8月20日、令和3年度外務大臣表彰受賞者を発表。在ニューヨーク日本国総領事館管轄地域では、岡本徹氏(ニューヨーク育英学園理事長/学園長)と、野田美知代氏(ニューヨーク日系人会事務局長)の2人が受賞した。

外務大臣表彰は、国際関連分野で活躍し、日本と諸外国との友好・親善の増進に多大な貢献をする中で、特に顕著な功績のあった個人及び団体に対し贈られる。その功績を称え、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層に請うことを目的としている。



岡本氏は、197 9年設立・米国東海岸唯一の全日制幼小一貫教育機関であるニューヨーク育英学園の学園長/理事長として、運営を担っている。全日制では英語教育も重視しつつ、文科省の幼稚園教育要領及び小学校学習指導要領に準拠した教育を行い、4000人以上の卒園児・卒業生を輩出してきた。

日本語補習校等も運営し、岡本氏の指導の下、同学園は多様化する教育ニーズに応えながら地域に根ざした教育機関として、海外子女教育の推進に長年にわたり貢献している。

野田氏は、ニューヨーク日系人会事務局勤続34年。歴代会長を支え、事務局長として同会の多様な活動・展開に尽力してきた。在留邦人・日系人の声に熱心に耳を傾け、その時々のニーズをとらえ、各種行事や支援活動に反映させてきた。ニューヨーク近郊における在留邦人、日系人の福祉向上、教育・文化活動の促進に尽力し、日米友好親善に貢献。とりわけ2005年の高齢者問題協議会設置や、コロナ禍での高齢者・フロントライン・ワーカーへの日本食弁当配達の実施に、中心的役割を果たした。

在ニューヨーク日本国総領事館は、「両氏がこれまでに果たしてこられた功績に深甚なる敬意を表します」と声明文を出している。


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