2023年9月15日号 Vol.454

現代写真におけるペットたち
「仲間」としての記録
「ベスト・イン・ショー」

①FRANCE. Paris,1989 © Elliott Erwitt a MAGNUM PHOTOS

写真美術館「フォトグラフィスカ」で9月22日(金)から2024年1月まで、ペットをテーマにした写真展「ペット・イン・ショー」が開催される。計算されたポートレートから偶然撮れたスナップ、ドキュメンタリー写真、ビデオインスタレーション、スカルプチャーなど、130点を超える作品を紹介。ペットと飼い主の親密で個人的な関係を探る。


館内2フロアに渡って展開される大規模な同展は、毛皮(または羽毛)の友人たちが、「写真」という文化の中で果たしてきた役割や地位、権利、忠誠心、思いやりを掘り下げるもの。それらは同時に、人間の「仲間」として寄り添ってきた彼らの記録でもある。

展示アーティストは、自身の愛犬・ワイマラナーのポートレートで有名なウィリアム・ウェグマン=表紙写真=、マグナム・フォトのメンバーのエリオット・アーウィット=写真①=、動物を絵画のように撮影するジェラード・ゲッシングス=写真②=、犬の入浴写真「ウェット・ドッグ(Wet Dog)」シリーズで知られるソフィー・ギャモンド、世界初と言われるプロの猫写真家のウォルター・チャンドーハ、コンテンポラリー・アーティストのジェフ・クーンズなど、総勢24人。

② Do You Look Like Your Cat? © Gerrard Gethings

視覚だけでなく、「触覚的」な体験を提供する特別コーナーも設置。アーティストのレイラ・ジェフリーズが手がけた鳥のビデオをフィーチャーしたエリアにはベンチと木々を用意。来場者は公園に座って自然を楽しむような体験ができる。

展示期間中、関連イベントも開催。講演会や子犬のポートレート撮影(予約制)、トリビアゲームの他、いくつかの団体と協力し、アダプション・イベントも予定されている。

詳細はオフィシャルサイトで確認を。

Best in Show
Pets in Contemporary Photography
■9月22日(金)〜2024年1月
■会場:Fotografiska New York
 281 Park Avenue South
■大人$30、学生/シニア$20
 12歳以下無料
https://www.fotografiska.com/nyc


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