2022年9月16日号 Vol.430

カタパルト・オペラ制作
細川俊夫「班女」北米初演

作曲家/指揮者・細川俊夫によるオペラ作品「班女(はんじょ)」の北米初演が9月30日(金)と10月2日(日)の2回、ニューヨーク大学スカーボールセンターで上演される。

制作はカタパルト・オペラ。演出・振付はルカ・ヴェジェッティ、指揮はニール・ゴーレンが務める。

細川俊夫は日本を代表する作曲家の一人。このオペラ作品は、14世紀の能作品から着想を得た三島由紀夫の「近代能楽集」に収められている「班女」を基に作曲。2004年エクサンプロバンスでの初演以来、ヨーロッパやアジアで上演され、世界的に高い評価を得ている。



カタパルト・オペラ制作の本作は、イタリアの著名振付家ルカ・ヴェジェッティによる新たな演出。ヴェジェッティはこれまでも細川と数々のコラボレーションを行い、ドイツや東京でも「班女」を上演している。

演奏は、カタパルト・オペラの創立者ニール・ゴーレンがタレア・アンサンブルを指揮、照明はクリフトン・テイラー、ビジュアルデザインは吉田萠、衣装デザインはピーター・スペリオプロスが担当する。

出演は、8月コベントガーデン王立歌劇場で蝶々夫人を演じたソプラノ歌手・中村恵理(主人公・花子役)。メゾソプラノのアビゲイル・フィッシャーが実子(じつこ)役を、バリトンのアダム・リチャードソンが吉雄役を演じる。この新演出のためにヴェジェッティが生み出したサイレントフィギュアを務めるのは、俳優・塚田さおりだ。

ドナルド・キーン翻訳の三島作品「班女」を基に、細川が脚本を書いた。上演は英語。

■9月30日(金)7:30pm
■10月2日(日)2:00pm
■会場:NYU Skirball Center
 566 LaGuardia Pl.
■$50
■チケット:
https://bit.ly/3TU4zvT


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