2021年9月17日号 Vol.406

JS舞台公演
「The Nosebleed―鼻血」
アヤ・オガワ自伝的作品

THE NOSEBLEED, Photo © Maria Baranova

ニューヨーク在住日本人劇作家/演出家のアヤ・オガワが作・演出した現代演劇「The Nosebleed―鼻血」が、ジャパン・ソサエティー(JS)で10月1日(金)から10日(日)まで上演される。観客約40人限定。

同作は、2019年パブリックシアターのアンダー・ザ・レーダー・フェスティバルで、ワーク・イン・プログレス公演として発表され好評を得た。今回のJS公演では、完成作品として発表される。共催は、チョコレート・ファクトリー・シアター。



「The Nosebleed-鼻血」は、オガワが相容れなかった生前の父親と自分との関係を、父親の他界後に見つめ直す自伝的な演劇作品。

「移民としてアメリカで育った自分の経験、父との乗り越えられない世代的なギャップを振り返りながら、今、親となった自分にとっての日本と、アメリカ生まれの自分の子供たちにとっての日本の違いを理解解析するジャーニーだった」とオガワは捉えている。

不可解で不条理、コミカルともいえるストーリーの中で、自身と父親の関係、そして「昭和のおやじ」世代との激しいカルチャーギャップとジェネレーションギャップを浮き彫りにする。ダークなユーモアにあふれながらも、最後は「人間は誰でも失敗することもある」という優しい結論に心が癒やされる作品。出演はオビー賞受賞の作家・パフォーマー、ハルナ・リー他。

■10月1日(金)〜10日(日)
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■チケット:一般$30、JS会員$25
■購入:ボックスオフィス
 TEL: 212-715-1258
www.japansociety.org/performingarts


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