岐阜から2組の陶芸家・親子
「父と息子(Fathers and Sons)」展
ギャラリーとオンラインの同時開催

鈴木藏「志野香炉」（左）と鈴木徹「緑釉花器」

「Fathers and Sons」と題した、岐阜県を拠点とすると2組の陶芸家親子の展覧会が、9月15日(火)から11月上旬まで、アッパーイーストサイドのギャラリー、ジョーン・B・マービス・リミテッドで開催される。

9月15日からの開催は「鈴木藏・徹展」。志野焼人間国宝・鈴木藏(おさむ)(1933年生まれ)と、息子の鈴木徹(1964年生まれ)の陶芸作品を展示する。

父・鈴木藏は、1982年日本陶磁協会賞金賞、87年芸術選奨文部大臣賞受賞。94年に「志野」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている。95年紫綬褒章受章、2006年旭日中綬章。息子・鈴木徹は、大学卒業後、京都府陶工職業訓練校卒業。2003年日本伝統工芸展で新人賞を獲得する。05年菊池ビエンナーレで大賞。12年岐阜県伝統文化継承功績者顕彰、13年伝統文化ポーラ賞奨励賞、15年日本伝統工芸展・NHK会長賞を受賞している。

10月6日(火)からは「若尾利貞・経展」。こちらは岐阜県無形文化財技術保持者の若尾利貞(としさだ)(1937年生まれ)と、息子の若尾経(けい)(1967年生まれ)の作品を展示する。

父・若尾利貞は、美濃を代表する作家の一人。陶芸工場に勤務しながら独学で志野を研究。朝日陶芸展、日本伝統工芸展、中日国際陶芸展で入選。90年日本陶磁協会賞受賞。息子・若尾経は、98年国際陶磁器展美濃・銅賞、2010年にはパラミタ陶芸大賞展で大賞受賞。東京国立近代美術館工芸館で「現代工芸への視点―茶事をめぐってー」ほか個展開催。

作家によるZOOMギャラリートークも、9月17日(木)と10月8日(木)に予定されている。詳細は問い合わせを(別記)。ギャラリーでの鑑賞は予約制。来場者の体温測定など、コロナ感染の対策を講じ、来場者にはマスク着用と手洗いを徹底するよう呼びかける。同時に、オンラインでも作品を閲覧できる。

■9月15日（火）〜11月上旬
■会場：Joan B. Mirviss Ltd
　39 E. 78th St., #401
　(bet. Park & Madison Aves.)
■問合せ：TEL: 212-799-4021
　info@mirviss.com
■www.mirviss.com

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