2019年9月20日号 Vol.358

JS「天皇シリーズ」第2弾
小泉八雲、朗読&音楽
佐野史郎と山本恭司


俳優の佐野史郎(左)とギタリストの山本恭司 All photos by © Koichi Morishima


佐野史郎


山本恭司


ジャパン・ソサエティー(JS)が令和時代の始まりを祝し、この秋から「天皇シリーズ」を展開する。皇室の保護の下に伝承されてきた雅楽・舞楽のコンサート「祝賀の雅楽・舞楽と現代雅楽」=関連記事14面=や、小泉八雲の「怪談」を取り上げる。

10月24日(木)は小泉八雲朗読のしらべ「怪談—恐怖の底より聞こえる救いの叫び声」。シリーズ第2弾だ。俳優・佐野史郎の朗読と、ギタリスト・山本恭司の演奏と音響で、2007年から続いている朗読&ライブ音楽シリーズ「小泉八雲朗読のしらべ」の米国初演。
ギリシャ生まれのアイルランド人・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、アメリカで新聞記者として暮らした後に日本に渡り、島根県松江市で知り合った小泉セツと結婚。日本に帰化し、日本に伝わる怖いはなしや奇怪な民話を収めた作品集「怪談」で有名だ。
この公演は、松江市出身の佐野と山本が、10月末のハロウィンにちなんで内容を構成。「怪談」からは「おしどり」と「かけひき」、、「霊の日本」から「因果話」、「カルマ」から「幽霊」。他に、八雲が松江の美しさを綴った小エッセイ「神々の国の首都」も取り上げる。
佐野の朗読と、山本のギター演奏の前には、八雲の曽孫で民俗学者の小泉凡氏の解説もある。神道に基づく日本の祖先信仰に共鳴した八雲の日本観や、異文化を広く受け入れた八雲について話す。
公演は日本語、英語字幕付き。終演後はレセプションもある。

■10月24日(木)7:30pm
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■一般$30、JS会員$25
■TEL: 212-715-1208
www.japansociety.org



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