2019年10月4日号 Vol.359

武田薬品、イベント開催 
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成へ


武田薬品工業株式会社は9月24日(火)、アメリカの非営利団体シード・グローバル・ヘルスと共催でユニバーサル・ヘルス・カバレッジ/Universal Health Coverage(以下UHC)に関する国連総会ハイレベル会合サイドイベントを開催した。

UHCとは、全ての人々が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態を指す。2015年9月の国連総会で定められた「持続可能な開発目標」の一つとしてUHCの達成が位置付けられており、基礎的な保健医療サービスが受けられ、医療費の支払いにより貧困に陥るリスクを未然に防ぐことが重要と確認されている。

日本では2016年、G7伊勢志摩サミット・G7神戸保健大臣会合において、首脳級の会談でUHCの推進を主要テーマに設定。国際社会・国際機関と連携して、アフリカ、アジアでのUHCの確率を支援すること、さらに国際的議論において主導的な役割を果たしていくことを表明している。 

武田薬品工業株式会社では、「常に患者さん中心」という価値観に基づき、国際社会と協力し、途上国および新興国での「疾病予防」、「保健人材の育成」、「医療アクセスにおける取り組み」を強化、推進している。

イベントでは、武田薬品コーポレート・オフィサーの平手晴彦氏が、オープニングで挨拶。パネルディスカッションには、デボラ・バークス医師(アメリカ)、マイケル・イガ・ブケンヤ医師(ウガンダ)、ピーター・サラマ医師(ワールド・ヘルス・オーガニゼーション)、医師でルワンダのダイアン・ガシュンバ健康大臣、ヴァネッサ・ケリー医師(シード・グローバル・ヘルス)、日本からはUHCの推進を世界的に主導した武見敬三議員が参加。それぞれの立場から、UHC実現に向け抱負を語った。 


HOME