2021年10月15日号 Vol.408

ファッションを通して観る
アメリカの文化的個性
「アメリカ発:ファッション語彙集」

展示風景「Consciousness」から Photo © The Metropolitan Museum of Art

メトロポリタン美術館でファッション展「アメリカ発:ファッション語彙集(InAmerica:A Lexicon of Fashion)」が開催中だ。

同展は、2つのパートに分かれて20 22年9月5日(月)まで展開。現在行われているパート1は9月18日からスタート、主にパッチワーク・キルトについて考察する。



さらに展示品をアメリカにおけるファッションの「感情的な特質」として定義。12のテーマ「Nostalgia(郷愁)」 「Belonging(帰属)」 「Delight(歓喜)」 「Joy(喜び)」「Wonder(驚き)」 「Affinity(類似)」「Confidence(信頼)」「Strength(力)」「Desire(欲望)」「Assurance(保証)」「Comfort(快適)」 「Consciousness(自覚)」に紐付けされたた約100点のアンサンブルが紹介されている。

展示風景「Wonder」から Photo © The Metropolitan Museum of Art

正直なところ今回の「パート1」は、これまで同館が開催してきたファッション展に比べると規模が小さく、「パート2」へと繋ぐ「序章」といったところ。とはいえ、40年以上のキャリアを持ち現役で活躍するアンドレ・ウォーカーのコート=表紙写真右=、1960〜70年代を中心に活躍したルディ・ガーンライヒのジャンプスーツ=表紙写真左=、35歳で死去したパトリック・ケリーのドレス=写真①=「アメリカンルック」の中心的存在であったクレア・マッカーデルのドレスなど、特筆すべき貴重な衣装が多数展示されている。

①パトリック・ケリーのドレス Patrick Kelly (American, 1954–1990)Dress, fall/winter 1986–87. © The Metropolitan Museum of Art

「パート2」は2022年5月5日(木)から。アメリカでのファッションをとりまく環境や物語に焦点をあてる展示となる。

本展は、アメリカの多様な文化的アイデンティティを、「衣装」という側面から考察。国の「スタイル」を構成してきたファッションを再定義する試みだ。

In America: A Lexicon of Fashion
■2022年9月5日(月)
■会場:The Met Fifth Avenue
 1000 Fifth Ave.
■大人$25、65歳以上$17、学生$12
 12歳以下無料
www.metmuseum.org


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