2021年10月15日号 Vol.408

第8回ノグチ・アワード受賞
陶芸家のシオ・クサカ氏
建築家の森俊子氏

陶芸家のクサカ氏(Photo by Julie Skarratt ©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS)

彫刻家イサム・ノグチの名を冠した「ノグチ美術館」を管理運営するイサム・ノグチ財団は10月5日(火)、イサム・ノグチ・アワード受賞者の表彰式を開催した。

同アワードは、彫刻作品やインテリア、庭園デザインなどを手掛けたノグチと共通する革新性や国際性、日米交流の意識を持つアーティストへ贈られるもの。8回目の今年は、陶芸家のシオ・クサカ氏と建築家の森俊子氏が受賞した。



クサカ氏は、1972年盛岡市生まれ。90年代前半にサン・フランシスコに移住。2001年にワシントン大学で美術学士号を取得し、現在はロサンゼルスを拠点に活躍。革新的でオープンなアプローチと機能的かつ抽象的な容器と形を作ることで知られている。

森氏は、イーストビレッジにあるクーパー・ユニオン大学建築学部を卒業、ハーバード大学デザイン大学院を修了。これまで多くの国際的な賞を受賞しており、その作品は広く展示され、作品集も出版。現在、ニューヨークで自身のデザイン事務所を運営し、第一線で活躍している。

建築家の森氏(Photo by Julie Skarratt © The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS)

表彰式は、美術館に隣接するノグチの制作スタジオで開催、家族や多数の友人・知人が祝福に駆けつけた。「ノグチの名を冠した賞を頂き光栄に思う」と述べる二人には、ノグチが手がけたパブリックアートのミニチュア「レッド・キューブ」が贈られた。


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