2021年10月15日号 Vol.408

梱包用ビニール袋廃止
資源類の廃棄率ゼロ目指す
全日本空輸(ANA)

再使用可能な車椅子用のカバー

全日本空輸(ANA)が、空港でのチェックインにおいて、手荷物梱包用のビニール袋の提供を、10月31日をもって終了する。

なお、ベビーカーと車いす梱包用のビニール袋は、乗客の安全な移動手段を確保するため、今後も提供を継続する。同時に、再使用可能なカバー=写真=も併用していく。



ANAグループは中長期環境目標として、資源類の廃棄率を2030年度までに19年度比で70%以上削減、50年度までにゼロにすることを目指している。今回の措置もその一環だ。これにより、空港での使い捨てプラスチックの使用量を、年間約94トン削減することができるという。

今年11月には、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が開催される。これまで以上に意欲的な CO2排出量削減が世界各国に求められる中、ANAでは航空機の運航などによる CO2排出量の削減だけでなく、廃棄処分時に CO2を排出するプラスチックの使用制限にも取り組む。


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