2019年10月18日号 Vol.360

建築に見る東京の社会的変遷
「メイド・イン・トーキョー:建築と暮らし1964/2020」


New National Stadium, 2017, © Takashi Homma


ジャパン・ソサエティー(JS)・ギャラリーで10月11日(金)から、展覧会「メイド・イン・トーキョー:建築と暮らし1964/2020」が始まった。2020年1月26日(日)まで開催される。
1964年と20 20年は、いずれも東京での五輪開催年。その間の東京の社会的変遷を、建築を通して紹介する。
キュレーター兼展覧会デザイナーは、建築家ユニット、アトリエ・ワン(Atelier Bow-Wow)の塚本由晴氏、貝島桃代氏と、JSギャラリー・ディレクターの神谷幸江氏。
東京の公共空間と、個人空間の関係性に着目し、「競技場」「駅」、「カプセル」、「オフィス」、「住宅」、「リテール」の6つの建築カテゴリーから、18の建築物を選び、それらを通して東京建築の劇的な変化を、貴重なアーカイブ資料、写真、図面、記録映像で紹介する。
例えば、国立代々木競技場(1964年)設計時のオリジナル図面から、間もなく完成を迎える新国立競技場の模型(米国初公開)など。
最初の東京五輪に向けて、都市インフラが急激に整備された1964年当時。70年代前半まで続いた高度成長期と、その間の都市空間の形成、1980年代のバブル経済期とその後の高齢化社会。人々の価値観に大きな影響を及ぼした2011年の東日本大震災など、大きな社会的変化を通じて、建築が都市の変遷をどう具現化してきたのかを考察する。
10月18日(金)午後6時から9時は、鑑賞後にライブミュージックとドリンクを楽しむハッピーアワー「エスケープ・イースト@333」を企画。夜7時からは展覧会の解説ツアーも有り。金曜夜のギャラリーは入場無料。

■2020年1月26日(日)まで
■会場:Japan Society Gallery
 333 E. 47th St.
■一般$12、シニア/学生$10
 JS会員/16歳以下無料
■TEL: 212-715-1258   
■www.japansociety.org
★関連プログラム
①マンスリー・クラシック上映会「寅さん50周年記念」
「男はつらいよ 望郷篇」11月1日(金)7:00pm
「男はつらいよ 寅次郎と殿様」12月6日(金)7:00pm
チケット:一般$14、シニア/学生$11、JS会員$5
②講演会「East-Westダイアローグ:隈研吾 2020年を越えた建築観」無料、要事前予約
11月12日(火)3:00pm
間もなく完成する新国立競技場のデザインを手掛けた建築家・隈研吾氏が、模型を説明しながら話をする



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