2018年11月2日号 Vol.337

全米最大規模!
ドキュメンタリー映画祭の祭典
「DOC NYC」

The Biggest Little Farm
Director: John Chester, THE BIGGEST LITTLE FARM, 2018 / USA

Original Cast Album:Co-op
Director: Alex Buono, ORIGINAL CAST ALBUM: CO-OP, 2019 / USA

Breslin and Hamill:Deadline Artists
Directors: Jonathan Alter, John Block, Steve McCarthy. BRESLIN AND HAMILL: DEADLINE ARTISTS, 2018 / USA


今年9回目を迎えるニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭「DOC NYC」が­11月8日(木)から15日(木)まで、市内3ヵ所を会場に開催される。世界各地から選ばれた300を超える長・短編作品の上映に加え、ワークショップやパネルディスカッションなども企画。全米最大規模のドキュメンタリー映画のショーケースだ。

オープニングナイトは、エミー賞受賞歴を持つジョン・チェスター監督の最新ドキュメンタリー「The Biggest Little Farm」。
愛犬トッドの吠え声がうるさいと、ロサンゼルスの小さなアパートから追い出されたジョンと妻のモリー。これを機に、自然と共生しながらファームで生活をしようと、トッドを連れて郊外の200エイカーの土地へ引っ越す。ところがそこは痩せ衰えた土地だった。夫婦は8年をかけて、1万本が植えられた果樹園と200種類以上の作物、ブタのエマや鶏のグレーシーと暮らす理想的なユートピアを作り上げる。だが、彼らがサバイバルを続けるためには、更なる自然の複雑さ、知恵、人生そのものを考え直す必要があることに気付かされる。

センターピースは、アレックス・ボーノ監督の「Original Cast Album:Co-op」。
ヒットミュージカル「カンパニー」のレコーディング風景を収めたD・A・ペネベイカー監督のドキュメンタリー「Original Cast Album: Company」(1970年)にインスパイアを受けたもの。架空のミュージカル「Co-op」を設定し、その出演者たちのレコーデイング風景を記録する。ブロードウェイ「スクール・オブ・ロック」のアレックス・ ブライトマンや、「ハミルトン」のレネイ・エリース・ゴールズベリイなど、錚々たるメンバーが登場する。

クロージングナイトは3人の監督、ジョナサン・オルター、ジョン・ブロック、スティーブ・マッカーシーによる「Breslin and Hamill:Deadline Artists」。
山田洋次監督「幸福の黄色いハンカチ」の原作者としても知られるジャーナリストで作家のピート・ハミルと、長期に渡り「ニューヨーク・デイリーニュース」のコラムを担当した同じくジャーナリストで作家の故ジミー・ブレスリンを追ったドキュメンタリー。
20世紀後半、ニューヨークのジャーナリズムを牽引した2人の視点を通し、歴史的な出来事にスポットをあてる。
全作品詳細はオフィシャルウェブサイトで。

DOC NYC
■11月8日(木)〜15日(木)
■会場:
①IFC Center:323 6th Ave.
②SVA Theatre:333 W 23rd St.
③Cinepolis Chelsea:260 W 23rd St.
■大人$19、62歳以上$17、短編$12
 10チケットパッケージ$160
 ※特別上映・イベントは別料金
www.docnyc.net


★The Biggest Little Farm
■11月8日(木)6:30pm
■会場:SVA Theatre ■$30


★Original Cast Album: Co-op
■11月9日(金)7:30pm
■会場:SVA Theatre ■$25


Breslin and Hamill: Deadline Artists
■11月15日(木)6:45pm
■会場:SVA Theatre ■$25


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