2018年11月2日号 Vol.337

前竹泰江個展「INHERENT」
自然環境と人間の営み

前竹泰江


ニューヨーク在住の作家・前竹泰江の個展「INHERENT」が、チェルシーのギャラリーで、11月1日(木)から25日(日)まで開催される。クイーンズの日本文化センター「RESOBOX」が、この秋新たに始めたギャラリープログラム「RESO203」における初の展覧会となる。
今回は、作家・前竹の革新的な挑戦を日頃から応援するmh PROJECT nycギャラリーの後援を受ける。
前竹は、制作過程で素材の再構築と向き合う現代美術作家。主に、手作業による立体作品や、インスタレーションを手がける。今回の個展では、和紙の制作技術を取り入 れた浮き彫り作品「Printed Oxidation on Fiber Relief」というシリーズを中心に、その造形美や、空間を意識した展示を行う。
金属の腐食や酸化がもたらすブルーや、独特の赤みを帯びたブラウン。これらを和紙という天然素材を組み合わせることで、自然環境と人間の営みの関わりや、可能性について問いかける。
前竹は2014年度文化庁新進芸術家海外派遣制度を通しガーナで研修。コロンビア大学で修士号を取得し、18年からニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)美術学部の准教授を務める。

■11月1日(木)〜25日(日)
 開廊:土日のみ10-6pm
■レセプション1日6:00〜9:00pm
■会場:RESO203
 203 W. 20th St.
info@reso203.com
■入場無料・要予約 ■www.reso203.com


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