2018年11月2日号 Vol.337

萩焼作家・納冨晋 個展「青萩」
萩焼の青に魅せられて
酒器や茶陶作品など新作展示

青萩


萩焼の代表作家・納冨晋(のとみ・すすむ)の個展「青萩」が、11月8日(木)から14日(水)まで、日本ギャラリーで開催される。酒器や茶陶作品などの新作を展示する。
萩焼は400年の歴史を持つ、山口県が誇る日本の代表的な焼物。特徴は貫入という、釉薬の縮みによるヒビ。そのヒビから水分が浸透し、使い込むほどに器の色合いが変化する。この変化は「萩の七化け」と呼ばれる伝統美で、多くの陶芸家が追求している。
納冨の萩焼は、繊細さと、深い青の色が特徴。青に魅せられ、「青萩」を創り出した。その青は、自在に変化する空の色、深い海の色、宇宙を連想させ、土の配合と釉薬の変化によって、深い青から白波のような青まで、豊かな諧調を醸し出す。
納冨は、1951年山口県生まれ。日本工芸会正会員。還元焼成によってもたらされる「青萩」を基調に、「裂文」「流文」「ゆらぎ」シリーズなど、新しい萩焼の表現に挑戦する。今年、父・鳥雲の跡を継ぎ、大華山鳥雲窯の当主となった。

■11月8日(木)~ 14日(水)
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ内)
 145 W. 57th St.
■TEL: 212-581-2223
 info@nipponclub.org
■入場無料
www.nipponclub.org


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