2021年11月26日号 Vol.411

JSリーディング第16弾
「こしらえる」
劇作家・松村翔子作

ジョルダナ・デ・ラ・クルーズ(Photo © Sammy Tunis)=左=、松村翔子(Photo © Hitomi Kaneko)

ジャパン・ソサエティー(JS)が12月6日(月)、恒例の現代日本戯曲英語版リーディングシリーズを開催。第62回岸田國士戯曲最終賞候補作品であり、劇作家・松村翔子作の「こしらえる」(英題「Cooking Up」)を上演する。演出は、ブルックリンのパフォーマンス・スペースJACKの共同主宰者ジョルダナ・デ・ラ・クルーズ。



失踪した人気パティシエの穴を埋めようと、てんてこ舞いするフレンチレストラン…という毒のないストーリー展開で始まり、シェフとパートのウエートレスの情事をきっかけに、徐々にトーンが変化していく。シェフの妻が、「いなくなった飼い猫の代替に」と、夫の浮気相手を家に住まわせるあたりから、物語は急速にシュールな世界に突入する。

現実と非現実が交錯した作品。岸田國士戯曲賞に2年連続でノミネートされた松村翔子は、今年急速に頭角を現している若手演劇人だ。演出のデ・ラ・クルーズは、2020年度シアターコミュニケーション・グループから、「Rising Leaders of Color」に選出された注目のアーティスト。
上演後の質疑応答で、松村とデ・ラ・クルーズが登壇する。

■12月6日(月)7:30pm
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■一般$15、JS会員$10
■Box Ofice:TEL: 212-715-1258
www.JapanSociety.org/performingarts


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