無題(light flow), 2018. / 530×455mm
「私は、記録や光を題材に、『うつろう変化』を表現しています。日本画で使用される箔や染料インクは、光や空間の影響を受けながら、その時々で変化。作品に偶然性と現象を取り込み再構築することで、イメージが持つ事実性を抽象化させる。結果として、それらが『うつろいゆくイメージ』を私たちに見せてくれると考えています」。小中にコントロールされて描かれた作品は、光、大気、時間によってその様相を変える。また鑑賞者の心理状態や置かれた状況により、さらに変化し続ける。小中はそれを「何気ない日常と、自然の光との間でやりとりされる『手紙』のような存在」だと表現。「私のアートは、陽の光や星の様に、身近な存在でありたい」 と打ち明ける。