2020年11月27日号 Vol.387

野村康生NY初個展
「次元」と向き合う現実を表現


画家・野村康生

画家・野村康生=写真=の個展「Dimen sionism2.02.0」が、ソーホーのギャラリーNowHere Gallery + Caféで、12月27日(日)まで開催されている。

野村は、2018年度文化庁新進芸術家海外研修に選出され、来米。ニューヨークに滞在して以来、今回が初めての個展だ。ニューヨーク滞在中の代表作となる大型作品「Pion-パイオン」を発表している。
野村の制作コンセプトは、「次元(Dimension)」。科学との境界に接する新たな分野を、美術界の中心地であるニューヨークで追求。この個展では、人類が宇宙という新しい次元と向き合う現実を表現している。「重力バイアスからの解放」「純粋三次元空間の身体性」「空間概念のアップデート」――「Dimensionism 2.02.0」は、絵画を軸に営まれてきた次元芸術の歴史を、21世紀の宇宙時代に向けてアップデートさせ、これまで捉えることが出来なかった身体感覚や空間概念の獲得を目指す野村の一大構想。鑑賞者がこれまで意識してこなかった「次元」に対する捉え方を体感させ、その先に広がる世界にワクワクとドキドキを届ける。

野村は、2004年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。18年度文化庁新進芸術家に選出されて以来、ニューヨークを拠点に活動。現代物理学や数学、異分野の研究者との交流・対話に着想を得ながら、「高次元」を対象とすることで人間の認識のアップデートを目指し、美術や科学の枠組みを超えたムーブメント「Dimensionism」=“Dimension(次元)+ism(イズム)”を掲げ、注目を浴びている。


■12月27日(日)まで
■会場:NowHere Gallery + Café
40 Wooster St. (bet. Broome & Grand Sts.)
■TEL: 917.675.6944
info@nowhere-nyc.com
https://www.nowhere-nyc.com



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