2020年12月18日号 Vol.388

コロナ禍で開いた新しい扉
アーティストとシニア支援掲げ
CATCH US PERFORMING ARTS (CUPA)

ニューヨークを拠点にパフォーミングアーツ支援活動を行うNPO「CATCH US PERFORMING ARTS (CUPA)」。コロナ禍で全イベントが中止された中、その打開策として、CUPAは3つの運営改革を実施した。

会場をオンライン(ZOOM)に移し、活動地域をニューヨークから全米へ広げ、コミュニティーサポートの一環として、外出を控えるシニアを対象とした企画を立ち上げた。

これら3本の柱を軸に具現化した活動が、アーティストのための「英語発音矯正コース」、「移民ビザ・ウェビナー」、シニア向けの「日本演芸シリーズ」だ。

11月17日にZOOMで開催したシニア向けイベント「日本演芸シリーズ」

英語発音矯正レッスン
ZOOMを使用し、定期的に開催。CUPA代表でバイリンガルの本木祐子が「英語発音矯正コース」を教える。

「発音矯正は自分磨きの一環。今の時期だからこそ、アーティストをサポートできれば嬉しい」と話す。評判もよく、回を追うごとに受講者も増加。正規受講料金の大部分をCUPAが奨学金として補い、その恩恵を受けたアーティストは延べ20人、これまで金額にして5660ドルに達した。

CUPA書記の平川美代子は、「コロナ禍で大きな打撃を受けたエンタメ業界でしたが、アーティスト支援の観点から、知識と教育の面でサポートできると考えたのです」と話している。

日本演芸シリーズ
10月からスタートした「日本演芸シリーズ」。日本舞踊や落語、ちんどん屋、コメディ、短編映画、殺陣ショーを全米のシニアに向けて発信している。対人面会が難しいシニアに、懐かしい日本の大衆芸能を紹介することは、貴重な福祉活動に繋がった。同時に本シリーズは、出演機会を必要とするアーティストにとっても有意義なステージとなった。

2021年3月からは定期イベントとして毎月開催する予定だ。

CUPAはこれらの活動を活かし、2021年、より明確なビジョンとミッションを掲げ、パフォーミングアーツの普及とサポートに力を注ぐ。全米ネットワークを日本と結び、オンラインの特性を活かして、エンタメを通した日米の架橋を目指す。

(左から)三宅由利子(日本舞踊)、岩佐麻里子(フィジカルコメディ)、ざぶとん亭龍二(落語)

2021年ガラ
2021年間スケジュールとして、まず2月に、日米の著名シンガーソングライターを招いて毎年恒例のガラを開催する(詳細は後日発表)。

続いて、英語発音矯正レッスンを希望するアーティストを対象にオーディションを企画。受賞者は奨学制度により無料または少額で、プライベートかセミプライベートのレッスンが受講できるというもの。

年間奨学金総額は昨年を上回る予算8000ドルが予定されている。

2020年・新春に行われたCUPAガラで出演者と関係者

移民ビザウェビナー

春と秋に2回にわたり、移民法のマイケル・ダン弁護士=写真=を迎え、移民ビザウェビナーを開催する。アメリカで活動するアーティストにとって、不可欠な移民ビザ情報を提供する。

副代表の河野洋は、「パンデミックにより、ひとり一人が考える時間と話し合う機会が増え、CUPAチームの結束力が強くなりました。より深い考察力で、様々な角度からアイデアを出し合い、実践能力も高まりました。まだまだコロナ対策は続きそうですが、これまで以上に、社会貢献ができるよう精進していきます」と総括した。

2018年9月、ニューヨークで設立したCUPA、代表の本木祐子(ライフ・アドバイザー)を筆頭に、副代表を河野洋(Mar Creation代表)、書記を平川美代子が務める。2020年9月から、SN Sディレクターに来栖眞祐美が参加した。

CATCH US PERFORMING ARTS (CUPA)
※最新イベントやセミナー情報はオフィシャルサイト(別記)で確認を
http://catchus.org
info@catchus.org





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