2018年12月21日号 Vol.340

ホリデーシーズンを彩る
華やかなプログラム
「ニューヨーク・ポップス」「NYフィル」

ニューヨーク・ポップス
ニューヨーク・ポップス(左)アシュリー・ブラウン Photo © Richard Termine (右)スティーヴン・ライニキー Photo © Michael Tammaro

NYフィル
「フィルムズ・イン・コンサート:ホームアローン」 © New York Philharmonic

NYフィル
ニューヨーク・フィルハーモニック(左から)ルネ・フレミング Photo © Timothy White、ニューヨーク・フィルハーモニック Photo © Chris Lee、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン Photo © Chris Lee


ホリデーシーズンも残すところあとわずか。カーネギーホールやリンカーンセンターでは華やかなプログラムによるコンサートが開かれている。今回はその中から特に注目のコンサートを紹介したい。

カーネギーホールで12月21日(金)と22日(土)の両日、ブロードウェイ、映画音楽、アメリカン・クラシックソングなど、いわゆるポピュラー・ミュージックを専門に演奏しているオーケストラ、「ザ・ニューヨーク・ポップス」が登場。定番となった彼らのカーネギーでのホリデーシーズン・スペシャルコンサートだ。毎回この季節にふさわしい、すべての人に楽しんでもらえるような、楽しいコンサートを行なっている。
今回は「Under the Mistletoe(ヤドリギの下で)」と題し、ホリデーシーズン・ミュージックを数多く含んだフェスティブ・プログラムを披露する。
今年のゲスト・アーティストは、「メリー・ポピンズ」のブロードウェイ版で主役を務めたことで有名な、俳優・歌手として活躍するブロードウェイスター、アシュリー・ブラウンが登場。トラディッショナルなクリスマス・キャロルから、現在流行しているホリデーソングの数々を歌う。
指揮はザ・ニューヨーク・ポップス音楽監督のスティーヴン・ライニキー。
なお、同楽団は12月21日の午後2時30分からオープン・ワーキングリハーサル(カーネギーホール・メンバーシップ保持者のみ対象、新規加入可)を行う。

リンカーンセンターでは、ニューヨーク・フィルハーモニックが行う二つのスペシャルコンサートがおすすめ。
ひとつは12月21日に行われる「フィルムズ・イン・コンサート」で、映画を上映しながら、そのサウンドトラック音楽をニューヨークフィルが生演奏するというもの。今シーズンはこれまでに「2001年宇宙の旅」や「レッド・バイオリン」などの映画が上映・演奏されている。
今回、選ばれた映画はホリデーシーズンにふさわしく、1990年に制作・上演された大ヒット・クリスマスコメディの「ホーム・アローン」。ジョン・ウィリアムズのユーモアに溢れた音楽が映画を見ながらライブで楽しめる。

もう一つは、ニューヨーク・フィルハーモニックが毎年大晦日に行なっている「ニューイヤーズ・イブ」コンサート。まさにホリデーシーズン恒例のクラシック音楽コンサートだ。
今回はソプラノのスーパースター、ルネ・フレミングが登場し、ニューヨークフィルと共にオペレッタの名曲、ウィンナ・ワルツ、ブロードウェイ・ミュージカルの名曲などを披露する。
指揮は今年度からニューヨークフィル音楽監督に就任した、オランダ出身のヤープ・ヴァン・ズヴェーデン。豪華できらびやかなニューイヤーズ・イブになること間違いなし。(木川貴幸)

The New York Pops
■12月21日(金)・22日(土)8:00pm
■会場:Carnegie Hall
 Stern Auditorium / Perelman Stage
 881 Seventh Ave
■Tel:212-247-7800
■$20〜
www.carnegiehall.org

The New York Pops:
Open Working Rehearsal
■12月21日(金)2:30pm
■会場:上記同様
※参加はカーネギーホール・メンバーのみ
※電話で直接問い合わせを

New York Philharmonic
Home Alone in Concert
■12月21日(金)7:00pm
■$45〜

New York Philharmonic
New Year's Eve with Renée Fleming
■12月31日(月)7:30pm
■$105〜
■会場:David Geffen Hall
 Broadway at 65th St.
■Tel:212-875-5656
www.nyphil.org


HOME