2018年12月21日号 Vol.340

「コンテンポラリー・ダンス・フェスティバル:日本と東アジア」
日本・韓国・台湾から各1作品
笠井瑞丈「花粉革命」ほか
5ドル割引プロモーション有り

コンテンポラリー・ダンス・フェスティバル
Pollen Revolution ©大洞博靖 Hiroyasu Daido

コンテンポラリー・ダンス・フェスティバル
Kids Kuan-Hsiang LIU. photo credit © Etang CHEN

コンテンポラリー・ダンス・フェスティバルm
Silver knife © Jusung Lee


ジャパン・ソサエティー(JS)が、1月4日(金)・5日(土)、「コンテンポラリー・ダンス・フェスティバル:日本と東アジア」を開催する。
1997年から「コンテンポラリー・ダンス・ショーケース」として始まったプログラムで、今回で第18回目を迎える年始恒例のイベントだ。日本の若手振付家の作品を紹介するもので、開始当初は多数の作品を抜粋紹介する「ショーケース」だったが、近年は厳選作品をできるだけ全編通して紹介する構成に変更したため、今年からタイトルを「フェスティバル」に改めた。今年は、日本、韓国、台湾から各1作品を取り上げる。
日本からは笠井瑞丈によるソロ作品「花粉革命」。舞踏界の重鎮・笠井叡が自らの代表作(2001年)をアレンジし、息子・笠井瑞丈が踊る。ダンスとして新たな再現を試みた作品だ。
韓国からは、ゴブリン・パーティーの4人の女性ダンサーが織りなす「シルバー・ナイフ」、台湾からは、男女3人が妖しい光の中でうごめく劉冠詳(リュウ・クワン・シャン)振付による「キッズ」。

《演目紹介》
「花粉革命」日本(Pollen Revolution)

日本を代表する舞踏家・笠井叡が2001年に日本で初演、その後5年間世界各地を巡回した代表的ソロ作品。初演当時は即興的要素が強かった作品だが、39回の再演を経て次第に様式化されてきた。日本の古典芸能のように、振付を親から子に伝承してみようという試みから、笠井叡が変革を加えながら息子・瑞丈を指導。2017年東京で再演された。

「Silver Knife」韓国

表向きの自分と、隠された本当の自分とのギャップに翻弄される女性像を、4人の女性ダンサーが表現する。奇想天外な動きや音、意表を突く道具の利用も注目。韓国女性が抱える社会的プレッシャーという、問題意識も垣間見せる。

「Kids」台湾

劉の母親ががんと闘う姿を、録音された当時の母親の声を背景に、卓越した動きで綴る。「死」を前にして、心と体はどのように変化していくのか――限りある命という、誰もが逃れられることのできない運命に対する、劉なりの観察と理解を、時に奇妙で狂おしく、時に平穏を織り交ぜながら、アブストラクトな動きと光で表現する。

5ドル割引プロモーション

同演目に限り、購入時にプロモーションコード(DANCE19)を入力・提示すれば、一枚につき5ドルの割引が適用される。



■1月4日(金)・5日(土)7:30pm
 ※4日の終演後レセプションあり
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■一般$30、JS会員$25
■Box Office Tel:212-715-1258
www.japansociety.org/performingarts


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