2024年4月29日号 Vol.468



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The Architects Golf Club (NJ)
アーキテクツ・ゴルフ・クラブ

有名アーキテクトをフィーチャーしたコース
シグニチャー・ホールは9番、18番

オーナーのデニスとラリー・ターコは、「世界で最も有名なゴルフコースをオープンする」というビジョンのもと、2001年に当コースをオープンさせた。

13番ホールグリーン手前のホーガンブリッジ(Photo by KC of Yomitime)

設計はスティーブン・ケイとゴルフダイジェスト誌のコース設計編集者のロン・ウィッテンが協働。彼らは、1885年から1955年の間に17人の名匠(アーキテクト)たちが手掛けたデザインの特徴を存分に取り入れた18ホールを設計、「アーキテクツ・ゴルフ・クラブ」と名付けた。ウオータ-ハザードは2ホールのみだがバンカーは100にも及び、グリーンはアンジュレ-ションに富んでいる。
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1番は、イギリスの名門コースのカーヌスティーやセントアンドリュースなどを設計したオールド・トム・モ-リス。数カ所に造られた石垣は彼のスタンダードだ。続く2番は全米最初のコースを手掛け、アメリカでコースデザインの父と言われるC・マクドナルドによるもの。グリーン手前のクリークに石の橋が掛かっている13番は、ファンなら見覚えのある風景のはず。この橋はオーガスタ・ナショナル12番ホールの「ホーガン・ブリッジ」を模したもので、設計したA・マッケンジーの特徴を生かしている。

10番はジョージ・トーマス設計(Photo by KC of Yomitime)

アンジュレ-ションに富んだグリーンの回りに貝型のバンカーが配置された14番。P・マックスウェルが考案したこのスタイルは「マックスウェル・ロール」と呼ばれ、今やコース設計のスタンダードとなっている。

最終18番はロバート・トレント・ジョーンズのデザイン。80ヤードに及ぶ長いティーグランドと多数のバンカーにプロテクトされた大きなグリーンが彼の特徴。フェアウエイは狭くやや左にドッグレッグ。このホールは「ハード・パー、イージー・ボギー」と言われている。

バンカーにプロテクトされた17番グリーン(Photo by KC of Yomitime)

ジョーンズと並び今日のコース設計に於いて最も影響を与えたのがドナルド・ロス。数々の名門コースを手掛けたことは言うまでもない。当コースでは9、15番に彼の特徴が生かされている。
 
その他、全米初のフラッシュド・サンド・バンカーをクリエイトしたH・ウィルソン。いびつで手のような形のバンカーを造るG ・トーマス。バルタスロルの設計者A・ティリンガスト、シネコックのW・フリンなどが名を連ねている。
 
全ホールを紹介出来なくて残念だが、ホームページではコースレイアウトやアーキテクツのプロフィールも紹介。詳しくはウェブサイトへ。(ケーシー谷口)

The Architects Golf Club 
アーキテクツ・ゴルフ・クラブ
■住所:700 Strykers Road Lopatcong NJ, 08865
■連絡先:Tel: 908-213-3080
https://www.thearchitectsclub.com
■グリーン・フィー:週日$90、週末$125、(カート込み)
■オープン期間:1年中
■設備:ドライビングレンジ、レストラン、バー、プロショップ、
■行き方:
ホーランド・トンネルからI-78を西へ向かい、Exit3(フィリップスバーグ)で降りRt22を西。Rt519(3つ目の信号)を右折し、ストライカーズ・ロードを左折。そのままおよそ2マイル直進し右側にコース。


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