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 よみタイムについて
よみタイムVol.113 2009年5月15日号掲載
ウォーターギャップ・カントリー・クラブ
Water Gap Country Club
プロも「11」叩いた難所4番ホール
景観美しいポコノ・マウンテンを望む


フェアウエイは樹木が囲むツリーラインスタイル

シグニチャーホールの4番グリーン。距離はないが油断は禁物

アップダウンに富み、エレベイトされたグリーンが多数
 ルート80を西へ。ウォーター・ギャップを越えるとリゾートエリアとして有名なポコノ。当クラブはマンハッタンからは1時間余り。ハイウェイから至近の距離に位置し、景観美しいポコノ・マウンテンを望む。オープンして約90年、過去にはPGAイベントのイースタン・オープンを開催するなど、長い歴史を誇るクラブ。

 山々に囲まれたコースはアップダウンに富むのが特徴で、厚い樹木がコースを分けるツリーライン・スタイル。全長は6124ヤードにとどまるが、フェアウエイは狭くドッグレッグも多数。また斜面にレイアウトされているためアンイーブンなスタンスや、フェアウエイ、ピンがブラインドになることも多い。古いコースの特徴の一つが小さなグリーン。当コースのグリーンも小さく、またスピードも速い。

 前半は2832ヤードと短く、パー35でロングホールは無し。しかしオープニング3ホールは打ち下ろし。どれもローハンディキャップのタフなホールが続く。シグニチャーは続く4番ショートホール。距離はわずか120ヤード。

 しかしながらエレベイトされたティーからグリーンへの言わば谷越え。グリーン手前から左、そして特に奥へと外してしまうと急勾配を転げ落ちてしまい、リカバリーがかなり困難だ。トーナメントの際にウォルター・ヘーゲンが11打の大叩きをしたという記録が残っている。このホールには「ヘーゲンズ・フォリー(ヘーゲンの愚行)」というニックネームがつけられている。

 一方の後半は前半より400ヤード以上も長くパー37。2つのロングホールを含んでいる。一つ目が567ヤードの10番。グリーンまで登りが続くハンディキャップNO2のホール。

 もうひとつが14番。431ヤードしかないがフェアウエイはタイトで、大きく左にドッグレッグ。ここもグリーンまで登りが続き、数字以上にタフなホール。

 トーナメントではW・ヘーゲンの他にジーン・サラゼンなどのレジェンドも参加。以降、彼等は何度もプレーしたという記録が残っている。当クラブは近隣のリゾートと同様に宿泊も可能。週末を利用してみてはいかがだろう。詳しくはホームページへ。

(ケーシー谷口)

  • Mountain Rd. Delaware Water Gap, PA
  • Tel:1-866-GOLFGAP
  • www.watergapcountryclub.com
  • リゾート、コンペ可
  • オープン期間 3月末〜11月末
  • グリ−ン・フィー(カート込み):
    週日$44、週末$60
  • 設備:レストラン、バー、プロショップ、ドライビングレンジ
  • I-80を西へ向かいデラウェア・ウォーターギャップを越えペンシルバニアへ。トール・ブリッジを過ぎExit310から、Rt611を南。ストップサインを右折し、次のストップサインを左折。マウンテン・ロードを右折しコースへ