2019年8月9日号 Vol.355

JCATNY

「一期一会」を大切に

ART
ライブペインティングを披露するokkoさん


暑さも少し和らいできましたが、皆さま、いかがお過ごしですか? 私は先週、ようやくニューヨークに戻ってまいりました。今年も夏の恒例「JCATエキシビジョン」を開催致しました。今回は、佐賀県からニューヨークへ、ライブペインティングを行うために来米したアーティストのokkoさんをご紹介します。

okkoさんは山々の緑と海に囲まれた日本の田舎で自由に育ちました。彼女の絵は、主に日本の筆と墨を使い和紙の上で、光、陰影、インクのにじみも巧みに取り入れ、「動きと静止」を表現しています。okkoさんの絵は、日本の伝統的な水墨画を通して伝わる落ち着きや大胆さを感じることによって、日常の生活から離れ、観る人の心を浄化するといわれています。

彼女は子どもの頃に愛する父親を失い、後に弟を、そして自身の子どもも失ってしまいました。それらの経験は、彼女の人生に大きな影響を与えています。常に「生と死」について考え、全ての出会いを一生に一度だけの機会「一期一会」として捉え、大切にしているそうです。

そんなokkoさんの夢が、ニューヨークで活動することでした。今回、「JCATエキシビジョン」に参加され、ライブペインティングのリハーサルでアドバイスをさせて頂いた際に感じたことは、彼女の強く、一途な「想い」でした。英語もまったく話せない彼女が、大勢の外国人を前にして慣れない英語で気持ちを伝えるためには、度胸が必要です。真剣に練習を重ねた彼女は、見事にライブペインティングを成功させ、観客全員から喝采を浴びました。その姿こそが、プロフェッショナルなアーティスト! 彼女は自分のことを「田舎のおばちゃん」と呼び、謙遜しますが、その夜、一番輝いていた人物は、佐賀県から突然やってきた彼女だったのです。okkoさんのこれからの活動がとても楽しみです!

★okkoさんのサイト okko-calligrapher.com


いたみありさ(JCATファウンダー/キューレーター)

JCAT は総勢200名以上の日本人現代アーティストチームです。詳細はウェブサイトをご覧ください。
www.jcatny.com



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