2018年6月29日号 Vol.328

W杯で「ンゴォオーーール!バンザーイ!」

サッカーのW杯も真っ只中。日本代表チームが勝利した対コロンビアの初戦を、自宅のテレビにかぶりついて見ていたのだが、中継解説のオッサンに、アメリカで日本の試合中継を見る醍醐味みたいなものを実感させてもらった。
後で調べたら、メキシコ出身のホルヘ・ペレス・ナバロ(JORGE PEREZ-NAVARRO)さんという、FOXでサッカー中継の解説を専門にやっているオッサンだった。といっても筆者より若いのだが、野太いダミ声で、強烈なスペイン語訛りの英語をまくし立てるので、声だけ聞いていると「オッサン」がしっくりくる。
このナバロさん、中継中ずっと、日本の選手をことごとく苗字に「さん」付けで呼んでいたのだ。「カガワサン(香川さん)」「ヨシダサン(吉田さん)」「オサコサン(大迫さん)」ってな具合に、1試合を通してずっと。そして、フルネームを呼ぶときは「ホンダケスケ(本田圭佑)」と必ず苗字・名前の順で、「ヒガシグチマサアキ(東口順昭)」と、長い日本語の名前も律儀に発音。
そして、日本のゴールの際にはお決まりの「ンゴォオーーーーール!」の後に、決まって、「バンザーーイ!」の一声がおまけにつく。日本に詳しいのか、詳しくないのか、ちょっと怪しい部分はあるが、とりあえず親日家として受け止めておこうと決めた。
その試合は、大阪北部で大きな地震があった直後だった。ナバロさんは試合が始まる前にそれについても触れ、「ホームチームが地震被害のあった大阪にある選手もいる。日本の選手たちはそんな母国の状況も全部背負って、今このピッチに立っている!」と。泣けた。
日本の試合の解説、全部ナバロさんにやって欲しいくらいだが、残念ながら予選の残り2試合は別の人。無事決勝トーナメントに進めば、またナバロさんの「バンザーーイ!」が聞けるかもしれない。

日本とセネガル
試合後に掃除合戦?

W杯ネタでもう一つ。日本のメディアでも「また日本のファンがやった!」などと、ちょっとおちゃらけた見出しで話題になったのが、W杯の試合観戦後、スタジアムのゴミを拾って、掃除をしていく日本人ファンとセネガルファン。
 スマホのご時世、こういうのは現場を撮影した証拠ビデオが、一瞬にして世界中に流される。SNSで相当な話題になっていると、アメリカではCNNが報じていた。
 6月24日の日本対セネガルは引き分け。同じブロックで共に1、2位につけている。コロンビアには気の毒だが、このまま日本とセネガルに勝ち進んでもらい、世界に「観戦後の掃除習慣」を広めてもらいたいものだ。
 この2国のファンの行動がお手本になり、「観戦後の掃除」がW杯の名物になるなんてことが起こらないだろうか。

マンハッタンの北部
ミレニアル世代集中

最新の人口統計によると、今ニューヨーク市内で最もミレニアル世代(20〜34歳)が多いのがワシントンハイツで、続いてブルックリンのブッシュウィック、クラウンハイツ。
ウイリアムズバーグやブッシュウィックは、その人気が仇となりレントが急騰。もはやミレニアル世代に払える金額ではなくなってしまった。そんな若者たちが今押しかけているのが、マンハッタンの北の果て、ワシントンハイツだという。
「職場があるミッドタウンまでなら、同じマンハッタン内の方が便利がいい」「治安も良くなった」「家賃もまだそう高くない」というのがワシントンハイツが人気の理由だ。
逆に65歳以上の高齢者が市内で最も多く住むのは、アッパーウエストサイドとアッパーイーストサイド、カーネギーヒル、そしてクイーンズのフォレスヒルズだ。5歳以下の乳幼児が最も多いのは、ブルックリンのボロパーク、フラットブッシュ、イーストニューヨークと続く。



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