2018年11月02日号 Vol.337

「第1回ニッポン・アメリカ・ディスカバリー映画祭」(NADf2)

「知られざる日本」をアメリカで紹介することをコンセプトにした映画祭「第1回ニッポン・アメリカ・ディスカバリー映画祭(NADf2)」(▽共催:マークリエーション、よみタイム、RH+ ▽スポンサー:ヌーンタン・エンターテインメント)が、11月16日(金)と17日(土)の2日間に渡り、イーストビレッジの「アンソロジー・フィルム・アーカイブズ」で開催される。ドキュメンタリーや実在の人物、出来事をテーマにした5作品を選出。ハリウッド映画のような華々しさは無いものの、日本人の精神性、姿勢、文化はもとより、カルト的な側面など「ステレオタイプではない日本・日本人」を紹介。ショービジネスの中心ニューヨークで、アメリカ人だけでなく、日本人にとっても「新発見」となる作品群だ。
★西倉めぐみ監督 来場

ハーフ
・11月17日(金)3:30pm

多様化する日本
多人種、多文化への理解を

凍蝶圖鑑

凍蝶圖鑑

凍蝶圖鑑
■監督:西倉 めぐみ・ 高木ララ
■出演:デイビッド/ソフィア/大井一家/エド/房江
■ドキュメンタリー/90分/2014年/日本


日本人と非日本人の間に生まれた人々をテーマにしたドキュメンタリー「ハーフ」。単一民族であった日本は、時代と共に多様化。日本国内だけでなく、海外生まれの「ハーフ」も多く存在している。「ハーフ」であるということとは。日本人であるという意味とは。アイデンティティとは何か…。映画では4人と1家族の「ハーフ」たちの体験をなぞり、彼らの個人的で奥深い側面を通し、日本人の姿や社会の問題点を浮き彫りにする。

▼あらすじ
ガーナの小さな村で、ガーナ人の母親と日本人の父親の間に誕生したデイビッド。彼が6歳の時に東京へ移住するものの、新しい生活に馴染めず両親は離婚。デイビッドは2人の兄弟と共に、養護施設で成長した。
シドニーで生活していたソフィア。日本での記憶は子どもの頃に親戚を訪ねて行ったことぐらいだ。日本人のルーツを探求しようと、27歳で東京へ移住する。
アメリカ留学中に出会ったガブリエラ(メキシコ人)と大井哲也(日本人)は結婚後、名古屋で居を構える。日本の小学校へ通う子どもたち2人は、ハーフといじめられることもある。
神戸の母子家庭で育ったエドはベネズエラ人と日本人のハーフ。インターナショナルスクールで教育を受けた彼は、周りの日本人社会から疎外感を感じていた。
日本に帰化した韓国人の父と日本人の母の間に生まれた房江。15歳になるまで、自分は完全な日本人だと信じていた。

会場:Anthology Film Archives
32 2nd Avenue (@2nd Street)
anthologyfilmarchives.org

料金:$10(1作品)
割引:NAD2 $18(16日・2作品)、NAD3 $25(17日・3作品)、NAD5 $40(5作品)
※前売りチケットはNADf2ウェブサイトから
問合せ:917-400-9362 (Cell/Text)
詳細(日本語)
www.nadf2.com/japanese


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