NY近郊ゴルフ場ガイド
アメリカは移民の国だけあって自国の影響を受けた料理が多く、各地に名物として存在している。 ではニューヨークの名物料理、というと「マンハッタン・クラム・チャウダー」だ。 発祥地のニュー・イングランド・スタイルは白いクリームスープだが、マンハッタン・スタイルは赤いトマト・スープ。これはイタリア系移民の影響とも言われている。1890年代には「コニーアイランド・クラム・チャウダー」や「フルトン・マーケット・クラム・チャウダー」など、ランドマーク等の名に置き換えて呼ばれていた。「マンハッタン・クラム・チャウダー」と呼ばれるようになったのは1930年代とされている。 「ワイルド・エディブルズ」はシーフード・マーケット。卸しや小売りが主だが、サード・アベニューにある同店は、オイスター・バーとレストランも併設している。2001年のオープン当時はテイクアウトのみだったが、2007年に改装し、現在に至っている。 店に入ると左側に新鮮な魚介類が並び、その奥にはバー。オイスターの種類も豊富で、熊本産をカリフォルニアで養殖した「クマモト・オイスター」も揃えている。右側にはダイニングがあり、壁の絵が印象的。テーブル席数14という小さい店ながら近隣では「新鮮、美味しい」との評判で、いつも賑わっている。 おすすめはニューヨーク名物の「マンハッタン・クラム・チャウダー」。料理雑誌では、ニューヨークのベスト10にも選ばれており、ジャガイモやセロリ、ニンジンと、たっぷりのクラムが入った絶品スープだ。他のものと比べてサラッとしているのが特徴。トマトの酸味は控えめで、ハーブのアクセントが利いている。 フライド・カラマリはシーフードレストランの定番アペタイザーで、こちらもおすすめのひとつ。タルタルソースとの相性も抜群だ。他にはサンドイッチやバーガー。アントレーはアトランティック・サーモン、トラウト、メーン産のロブスターなどバラエティー豊かなシーフードがメニューに並んでいる。 クラム・チャウダーはニュー・イングランド・スタイルに限るという人が少なからずいるだろう。そういう方々にぜひ同店のクラム・チャウダーをおすすめしたい。きっとここのマンハッタン・スタイルも気に入るに違いない。