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よみタイムVol.146 2010年11月19日号掲載
コジ・ファン・トゥッテ
女性の浮気をユーモアたっぷりに描く

台本作家ダ・ポンテと組んで作曲した「フィガロの結婚」と「ドン・ジョヴァンニ」で男性の不貞をオペラにしたモーツアルトに、ウィーンのハプスブルク家の当主ヨーゼフ2世は、男ばかり責められるので今度は女性の浮気を書いて欲しいと依頼した。「「フィガロの結婚」の中にあった台詞「コジ・ファン・トゥッテ(女は皆こうしたもの)」を題材に底抜けにユーモアたっぷりのオペラを完成。当時モーツアルトは妻コンスタンツェの浮気に頭を痛めていたという実生活もこのオペラに反映されているようだ。モーツアルトならではの美しいアリアやアンサンブルが満喫できる。「魔笛」のパパゲーノでお馴染みのネイサン・ガン、「フィガロ」のスザンナを好演したダニエレ・ド・ニース、同じくケルビーノでズボン役を演じたイザベル・レナードなどモーツアルト歌いの豪華キャストが勢揃いで挑む。ド・ニースが扮する女中デスピーナの滑稽な演技が場を盛り上げてモーツアルトの高笑いが聞こえてきそうな楽しい舞台となっている。
あらすじ
老哲学者ドン・アルフォンソが、女の貞節を試そうと女中デスピーナを巻き込んで芝居を企む。美人姉妹にはそれぞれ婚約者がいるが、戦場に赴く事になったと告げて一旦姿を消す。婚約者のグリエルモとフェランドはアルバニア人に変装し、恋人のフィオルディリージとドラベッラを、互いに入れ替わって口説く。2人ともだんだんとその気になって結婚式を挙げる。その時、大砲が鳴って婚約者たちは軍隊から帰国してくる。うろたえる姉妹だが、芝居の事情を悟り怒り出すが、老哲学者はこれも君たちを賢くするためと説得し、それぞれもとの鞘に収まってハッピーエンドとなる。
COSI FAN TUTTE イタリア語
■作曲:モーツアルト 1790年作曲
■3時間35分
■演出:レスリー・ケーニッヒ
■指揮:ウィリアム・クリスティー(メット・デビュー)
■配役:(フィオルディリージ)M・ペルション
    (ドラベルラ)I・レナード
    (デスピーナ)D・ド・ニース
    (フェランド)P・ブレスリック
    (グリエルモ)N・ガン
    (哲学者ドン・アルファンソ)W・シメール
■11月17日(8時)、20日(1時半)、23日(8時)、27日(8時半)