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よみタイムVol.134 2010年4月9日号掲載
 
ダンサー 三宅由利子
「表現師」として舞台に挑戦
21、22日に初のソロ公演

リハーサルに余念のない三宅由利子

 ニューヨークを中心に活動する人気エンターテイナー3人組「TONTON-BYOSHI (豚豚美踊志)のリーダーであり「表現師」を標榜する三宅由利子が、自身初となるソロ公演「The Puppet Train〜操り人形列車〜」を4月21日(水)、22日(木)の2日間にわたってローワーイーストサイドの劇場「テアトロ・ラ・ティー」で公演する。
 舞台は、操り人形の主人公マリアが列車での旅の途中、各駅停車の度に恋愛・夢・人生など色々なドラマにぶつかりながら成長していく過程を歌や芝居やダンスを通して描いていくというもの。
 音楽・振り付け・脚本などすべて三宅由利子のオリジナル作品。「これまでのキャリアの集大成として全身でぶつかりたい」と意欲満々だ。

 三宅は広島県出身。9歳でジャズダンスを始め、中学に入ると同時に声楽、クラシックバレエ、ミュージカル、ヒップホップを始める。高校卒業と同時に渡米し、バージニア州のシェナンドウ大学でダンスを専攻し、首席で卒業。卒業後はニューヨークに拠点を移し、現在、ダンサー・シンガー・モデル・女優など幅広く活躍中だ。
 高校卒業と同時に晴れて「ダンス留学」したアメリカの大学では、初め言葉の壁を感じて「クラスメイトたちの前で大泣きしたこともある」という。英語に不慣れでもステップに関する言葉は日本も大体同じで問題はなかった。
 しかし「ここの筋肉をこう使って」など表現力の領域になると言葉の壁は厚かった。指示が理解できず先生の表情をうかがいながらジェスチャーから判断するしかなかった。ショックだった。
 そのあとクラスメイトや先生から「由利子、表現力にかけては実は君がクラスで一番なんだよ」と言葉をかけられたのだ。表現力って、言葉じゃないんだ、と実感できた瞬間だった。「その時にエンジンがかかりましたね」と笑う。
 そもそも振付師がイメージする表現を、誰よりもストレートにそのまま表現できる高い能力があるというゆるぎない自信がある。自覚が芽生えてからの成績は目ざましく、選抜されてニューヨーク、カナダ、台湾などへのツアーにも参加、有名ダンス・フェスティバルにも毎夏招待された。
 ひとたび目標・意図を据えてしまうと集中力が爆発する。高校時代、好きでもなかった英語の成績もアメリカに留学したいと一念発起、あっという間にトップレベルに上りつめた経験がある。

 大学のあったバージニア州の田舎からニューヨークへ移ったのは07年。
 今は、ジャンルにこだわらない「表現師」であると意識している。ダンスばかりではない。その時必要な表現であれば歌を歌い、踊り、そして演ずる。「私、表現を通じて他人に影響力のある人間になりたいんです。ちょっと恥ずかしいんですけど表現師バージョンのマザー・テレサになりたいんですよ」と頬を染め、目を輝かせる。
 表現体としての自分の肉体を「水のようになりたいですね。形はないけれど器によって自由自在に姿を変える。表現の方法は臨機応変かな。精神的には自分のあり方っていうのをどんな時でも一本通しておきたいですけどね」。「カリスマ」の雰囲気を漂わせる三宅由利子の第一歩がスタートする。 
(塩田眞実記者)

三宅由利子・ソロ舞台公演
「The Puppet Train〜操り人形列車〜」
4月21日(水)・22日(木)
開場7:30pm 開演8:00pm
TEATRO LA TEA 
107 Suffolk St.
(Bet. Delancey & Rivington Sts.)
前売$30、当日$35
miracleyuriko510@gmail.com
※5月には広島市内の「アステール・プラザ」で待望の「凱旋公演」が行われる