2024年1月26日号 Vol.462

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偽りない自分の踊りを探求

杉山 奈穂子
Nahoko Sugiyama
ダンサー/振り付け師

・出身:東京都

★オリエンタルダンス(ベリーダンス)との出会い
小さい頃から踊りを習いたかったのですが機会がなかったので、その夢を叶えるために、フラメンコとオリエンタルダンスの体験レッスンに行ったことがきっかけでした。「何だか楽しそう!」という印象で、沢山の女性が参加していたこともあり、子どもの頃「皆んなで一緒に何かを習うのは楽しい」と感じていたことを思い出し、オリエンタルダンスを始めました。踊ることが大好きで、大学から20代前半まではナイトクラブに通い自由気ままに踊っていました(笑)。初めてダンスの基礎を学んだのは、ニューヨークのダンス学校に留学してからです。



★現在まで踊り継がれてきた「命」のダンス
オリエンタルダンスとはアラブ女性の間で、現在まで脈々と踊り継がれてきた踊りで、命を祝福したり、女性であることを讃え合っています。オリエンタルダンスを踊る度に、その歴史に思いを馳せながら、踊れば踊る程に命の輝き、生きる喜びを感じるようになっていきました。私の中で踊ることは、「全ての人々と命を祝福し、讃え合うような世界に辿り着けますように」という祈りへと変化していったように感じます。オリエンタルダンスには、腕のポジション、足のポジションなどについて、厳密な決まりごとがありません(バレエのようにポジションがない)。基本的にソロダンスなので、決まった振り付けなどもありません。自分で振り付けを作ることもありますが、その時々で音楽を感じるままに、感性に従い、体を自由に動かし、自分らしく踊れるところが魅力です。即興ダンスでもあることから、今を感じ、ありのままの自分を踊りを通して自由に表現することができます。それは、自分という存在を許すこと(受け入れること)、感じるままを許すことにも繋がり(女性性開花)、癒しとなります。だからこそ、オリエンタルダンスは、世界中の女性を虜にする踊りの1つとなり、今では、世界中で踊られる踊りとなったのだと思います。日本でも年齢層に関係なく、大人気の習い事です。

★ニューヨークへ単身ダンス留学
習ってみたいオリエンタルダンスの先生が数名いたこと、バレエやモダンダンスを通してダンスの基礎や体の構造・使い方をダンス学校で本格的に学びたかったので、留学を決意しました。また、ニューヨークでは様々なダンスに触れることができるので、ダンスへの造詣が深まりました。多くの人種が共存し自由に生きているニューヨーク。私自身も自由を感じ、日々意識が拡大していくのを感じています。ここに居ることが私にとって幸せで、ここに住むことが今の私にぴったりだと思っています。

★踊りを通して目指すもの
「命」そのものと深く繋がり、肉体を通し、踊りを通して命という「本当の私」を真っ直ぐに表現できるダンサーになっていきたい。偽りのない私の踊りを探求し、洗練された形にし、表現していきたいと思っています。現在はニューヨークと日本で活動しています。オリエンタルダンサーとしてショーで踊る他に、お祝いの踊りとして、プライベートパーティ(誕生日・結婚式・祝賀会など)でも踊ります。他には、様々なジャンルの音楽家とコラボレーションをして(クラシック音楽が多い)、ピースコンサート、教会の特別行事、チャリティコンサートなどでも踊っています。振付師としては、ワークショップやプライベートレッスンも行います。今後は、2016年と2017年にニューヨークで公演したチャクラ(心身の働きを司るエネルギーの出入り口)をテーマにしたシアトリカルショー「在 -being-」の内容を一新し再演したい。「スピリチャルジャーニー」をテーマに、踊り続けていきたいです。

https://ameblo.jp/nahokodance
YouTube@nahokosugiyama-adancerinne3125
instagram@nahoko_sugiyama

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