よみタイムVol.40 2006年5月19日号掲載
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「ジャマイカで培ったレゲエの心を全身で表現するナーキ |
ジャマイカ人レゲエミュージシャンと共演 |
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レゲエ・ミュージシャン NAHKI
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本場ジャマイカ仕込みのナーキ節 |
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ニューヨーク、日本、ジャマイカで活躍するレゲエ・ミュージシャン、ナーキ(本名・山口直樹)が今月21日、ニューヨーク市ダウンタウンのクラブ「キャナルルーム」で午後7時からライブを開く。同クラブの毎週日曜日のレゲエ・イベント「レミニス・レゲエ」に参加するもの。 「いつもは、ブルックリンのクラブで夜中の3時ごろに歌っているので、なかなか一般の方に僕の歌を聴いてもらえないんですが、今回はマンハッタンでのショーで時間も早いので、レゲエが好きな人はぜひ聴きに来てください」と張り切っている。 ナーキといえば、レゲエファンなら知らない人はいない。本場ジャマイカの「レゲエ・サンスプラッシュ」など大規模なイベントに出演を果たし、1996年にはダイアナ・キングとのコラボレーションで、ジャルパックのCMソング「I'LL DO IT」を日本でリリースし、大ヒットさせた。 現在ニューヨークを拠点に、ジャマイカと日本をレゲエで結ぶナーキ。レゲエとの出会いは高校生の時だった。「風呂場で気持ちよく歌える歌謡曲が大好きだった」が、レゲエにはそれに共通した楽しさがあった。人種や国境を越えた、人々の平等を歌う歌詞にも、感銘を受けたという。もともと英語が得意だったナーキは、レゲエの言語であり、ジャマイカの独特な英語パトワも自然に身に付けた。 バンドを組んでレゲエ・ミュージシャンとしての活動を始めたのは、一橋大学法学部在学中のころからだった。卒業し情報誌「ぴあ」に就職。ジャマイカから来日したシュガー・マイノットと取材を通して知りあい、一緒に歌う機会を得た。85年、シュガーを訪ねて初めてジャマイカに渡ったのが、ナーキのレゲエ人生を決定づけた。 「ジャマイカで初めて歌った後に、ドレッドヘアのじいさんが僕の手を握って、『おまえは神の調べを知っている。レゲエを続けてくれ』と言うんです」。そのとき、「自分は大変なことをやってるんだな」と身震いする思いだったという。 「ジャマイカの貧困層にとって、レゲエはただの音楽ではない。彼らに音楽がなかったら生きていけないだろうと、そういう存在なんですね」。 21日のショーでは、すべてオリジナルの曲を披露する。ゲストに日本人歌手AYA、ジャマイカ人歌手ジェームズ・ボンド、ジェリー・ハリスを迎える。AYAは、ニューヨークのレゲエ、R&B界での注目株。ナーキとの共演が見物だ。 (鳳つや) |
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