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よみタイムVol.79 2007年12月21日号掲載
 
サックス奏者 西口明宏

伝説のジャズメンと共演したい


  ニューヨーク市を拠点に活動する若手ジャズ・サックス奏者、西口明宏が、毎週火曜日アストリアのレストラン「ムンド」で、ライブ演奏を始めた。サックス、ギター、ベースのトリオで、午後7時30分と9時30分の2セッションを行う。料金は無料。レストランはスペイン料理を基本とするフュージョン料理。

 「ちょうどこの店の近所に、音楽スタジオを借りていて、店の人に声をかけられたのがきっかけで、レギュラーでライブをすることになりました」。ギターのラミロ・オラキレギ(アルゼンチン)とは、バークリー音楽院時代からのバンド仲間。在学中は一緒にヨーロッパなどで演奏旅行をしていたが、卒業後は2人ともジャズのメッカ、ニューヨークに拠点を移した。
 兵庫県の名門、甲南中・高校出身で、中学からジャズバンド部に所属し、サックスを始めた。同校はジャズで有名な学校で、毎年のように全国大会で優勝していた。技術的なレベルも高く「中学、高校と一貫なので、いろいろな意味でラッキーでした」という。
 サックスを選んだのは「ビッグバンドの中で、ソロ演奏が多いのがサックスなんですよ。一番花形の楽器だったから」と笑う。
 大学は立命館に進み、心理学を専攻。ここでもジャズクラブに所属。同時に甲南大学のビッグバンドでも演奏をするなど、勉強はそっちのけだった。
 卒業後の就職のことなど頭になく、「バークリーに留学したい」と思うようになったのは、大学3年生のころだった。
 「中高と名門校だったので、裕福だと思われますが、うち貧乏だったんですよ」と頭をかく。「電気屋をやってたんですが、不景気で店がつぶれちゃって。だから、留学にも親は大反対でしたが、説得したら、奨学金が下りれば留学してもいいと言われました」。
 関西地区にバークリー音楽院と提携していた音楽学校があり、そこでオーディションを受ける。見事合格し、めでたく奨学金をもらって2004年に来米。06年に卒業すると、憧れのニューヨークにやってきた。
 「人的、音楽的に、層が厚い」とサックスを抱えながら興奮したように話す。ニューヨークだけでなく、エクアドルなど中南米のツアーに参加するなど精力的に活動し、さっさとアーティストビザも取得した。
 今はいろんなバンドを掛け持ちして演奏すると同時に、楽器の個人レッスンなどで「何とか音楽で食ってます」。
 ジャズを現代の地位に創り上げた伝説のベテラン・ミュージシャンたちとの共演に夢をはせる。「ハービー・ハンコックとか、ウエイン・ショーターとか、一緒にやりたいですね。共演が無理なら、彼らの前で一度演奏してみたい。どんな反応が返ってくるだろう…。今はとにかく、いろんな人と演奏し、もまれながらやっていきたいですね」と語る謙虚な27歳だ。

ライブジャズ演奏(無料)
毎週火曜日 7:30, 9:30pm
Mundo Cafe & Restaurant
31-18 E. Broadway Astoria, NY 11106
TEL: 718-777-2829
www.mundoastoria.com

西口明宏ホームページ
www.akihironishiguchi.com