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よみタイムVol.92 2008年7月4日号掲載
 
アーティスト 瀬尾絵里子

コンテンポラリーアート展、9月まで開催
「Mixed Media」部門で入賞果たす

 グッゲンハイム(5番街89丁目)のすぐ横にあるナショナル・アカデミー美術館で、第183回コンテンポラリー・アメリカンアート展が9月7日まで開かれ、同美術館が選んだ新進アーティスト125人の作品が、一堂に展示されている。
 その中でも、彫刻、油絵、水彩、スケッチなど各分野で入賞者が選ばれるが、日本人アーティスト、瀬尾絵里子の作品が「Mixed Media」部門でヘレン・フォスター・バーネット賞を受賞した。
 瀬尾の作品は、偽毛皮を木材に張り合わせたオブジェ。絵でいうなら抽象画といったところか。見る人の感性で、どうにでも解釈される、自由さがある作品だ。
 「細長い形状と、毛という素材が、異国の楽器などを連想させる情緒ある作品」という評価だが、同時に「無駄のない無機質な美しさもあります」と瀬尾。有機と無機、動と静、内面と外面という、対極する2つのものの融合が、この作品の根底にあるテーマなのだという。
 瀬尾は3年前からニューヨークでオブジェ制作を手がけている。現在ナショナル・アカデミー・オブ・ファインアーツに在学中だ。ニューヨークのファッション工科大学とパーソンズでデザインを勉強し、一度帰国。日本でファッションデザイナーとして働いていた。
 しかし、ファッションの表面的でビジネスライクな表現と、自分が持つ方向性のギャップにジレンマを覚える。「実用性のないもので表現したかった」と思いニューヨークに来た。
 奨学金を得て、ナショナル・アカデミー・オブ・ファインアーツに留学するとクラスに「Mixed Media」があり「自分の方向性に一番近いアートを見つけた」と思ったという。
 「私が模索しているのは、ファッションとファインアートの接点です。どちらに偏りすぎてもだめで、微妙な均等を保つ私の独特のミニマリズムです」。
 アートを「どうだ、これでもか」と押し付けるタイプではないと自己分析する。「強いメッセージ性がある作品ではないので、住空間やパブリックスペースなどに置いてもらうといいかもしれません」。見る人に「きれいだな」と感じてもらえる作品、美しい作品を作りたいという。
 現在、アストリアにオープンするレストランなどからも、作品の展示依頼が入っている。

An Invitational Exhibition Of Contemporary American Art
5月29日〜9月7日
National Academy Museum
1083 5th Ave. (at 89th St.)
TEL: 212-369-4880
www.nationalacademy.org