ロングアイランド産ワインのパイオニア！
「ダック・ウォーク・ビンヤード」

アヒルの看板が目を惹く

獲得したメダル

箱買いする愛好家も

ノルマンディー・シャトー・スタイルの建物

アヒルの看板に惹かれて立ち寄った「ダック・ウォーク・ビンヤード（サウス）」は、ロングアイランドのサウスフォーク、サウスハンプトンにあるワイナリー。 「ドクター・ダン」の名で親しまれていた故・ヘロドトス・ダン・ダミアノス氏は1994年、息子のアレクサンダーと共に「ダック・ウォーク・ビンヤード」を創業。ドクター・ダンは、ロングアイランド産ワインに貢献できることを夢みていたという。ノルマンディー・シャトー・スタイルの建物はハンプトンのランドマークとなり、瞬く間にロングアイランド産ワインで最も有名な一つに成長。2007年、ノースフォークのサウスホールドにも店舗を構え、140エーカーのブドウ畑を保有、年間35,000ケースのワインを生産している。また、ドクター・ダンは、「ダック・ウォーク」創業以前に、「ピンダー・ビンヤーズ（Pindar)」を設立（1979年）。ロングアイランドのワイン生産に於けるパイオニアのひとりだった彼のワインは、逸早くニューヨークの市場へ浸透、1988年にはジョージ・ブッシュ大統領の就任式で「ピンダー」のワインがサーブされた。

屋内に入ると、獲得した数々のメダルが誇らしげに来場者をお出迎え。テイスティングルームの天井は高く開放的で、野外のテーブル・エリアではカントリーの生演奏に合わせ、ダンスを楽しむ人々の姿も見える。テイスティングは、4サンプルで10ドルから。完熟したブドウを放置し、寒さで凍結したブドウから作るアイスワイン「ビダル・アイスワイン（Vidal Ice Wine）」や、メーン州産の野生ブルーベリーから作られた「ブルーベリー・ポート（Blueberry Port）」、ピノ・ノワールの変異種とされる「ピノ・ムニエ（Pinot Meunier）」を主体としたワインなど、ユニークなオリジナルワインが人気。

隣接する「パリッシュ・アート・ミュージアム」では、ロイ・リキテンスタインの巨大オブジェ「Tokyo Brushstroke I & II」や、アメリカで最も影響力のあるアーティストのひとりとして知られるキース・ソニア展が開催中（2019年1月27日まで）。マンハッタンの美術館とは一味違う、「巨大倉庫」のようなスペースと広い芝生エリアでのアート展、一見の価値ありだ。（芳沢レン）

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