2018年10月19日号 Vol.336


ピザに合うワイン!
「マカリ・ビンヤード」

ワイナリー
マティタックの入口看板、左奥がテイスティングルーム

ワイナリー
金メダルの「シャルドネ・リサーブ」(左)とスパークリング・ワイン「ホース」

ワイン
スパークリング・ワイン「ホース」

ワイン
ブリックオーブンのピザ


「ロングアイランドのノーフォークにあるワイナリーで、おいしいピザが食べられる!」という情報を入手。「ピザにワインが合うのか?」と思い、調べてみると、どうやらはピザには白、ロゼ、スパークリングワインなどが合うらしい。「下戸のワイナリー探訪(勝手にサブタイトル)」としては、少なくとも美味しいピザが食べられる!…ならばと、話題の「マカリ・ビンヤード」へ向かった。

同ワイナリーは「2014年度ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を筆頭に、多くの賞を受賞。テイスティングルームは、マティタックとカチョーグの2ヵ所にあり、ピザが食べられるのはマティタックで、こちらの方が施設も大きい。子どもはもちろん、犬もリーシュに繫いでいれば入場可。

マカリ・ファミリーが経営する同ワイナリーは、初代ジョセフ・T・マカリが60年代に、500エーカーのジャガイモ畑を購入したことに遡る。1995年、2代目のジョセフ・Jr.と妻アレキサンドリアは、4人の子どもとノースフォークへ移住、ブドウを植えはじめた。ジョセフ・Jr.が生物力学の観点からブドウ栽培を学んだことがきっかけとなり、ロングホーン(牛)を飼育し、その排泄物を利用する「堆肥プログラム」を開発。栄養たっぷりでホリスティックな「生きた土壌」から栽培されるブドウが、高品質なマカリ・ワインの基盤となっている。

おすすめは、第33回ニューヨーク・ワイン・クラシックでゴールドを受賞した「2015シャルドネ・リザーブ」。フレンチオーク樽で16ヶ月熟成されたミディアムボディのワイン。シャルドネの「アーリーワイン」も人気で、アルコール度数が低く収穫後すぐに商品になる限定品。毎年、感謝祭前後から発売される。経済誌「フォーブス」では「ロゼ」を絶賛。ステンレススチール樽で発酵するフルーティーで爽やかな若飲みタイプ。スパークリング・カルベネ・フランの「2016 ホース(Horses)」は、まだ4度目の生産という新商品。ネーミングの由来は、同園の敷地が馬の頭の形をしていること、マカリ家では馬を2頭飼っていること、馬は牛の群れと共に「堆肥プログラム」に貢献していること、パティ・スミスのアルバム「Horses」をトリビュートしていること、だそうだ。

最後に、お待ちかね(!)のピザをご紹介。同ワイナリーの敷地内、ブドウ畑の脇に停車するフードトラック「Avelino」では、ブリックオーブンのピザを提供。とりあえず、ナポリピザの王道「マルガリータ」を注文。オーダーが入ってからトッピングし、一枚ずつ焼き上げるため、待つこと約5分。焼きたてホヤホヤがマズイ訳がない。「ロゼ」か、スパークリングワインの「ホース」と一緒に頂く…と、いきたいところだが、水でも十分!アツアツトロ〜リ、モチモチした生地が美味しい絶品ピザだった。(芳沢レン)

MACARI VINEYARDS
http://macariwines.com

Mattituck Tasting Room
150 Bergen Ave, Mattituck, NY 11952
Tel: 631-298-0100

CUTCHOGUE TASTING ROOM
24385 Main Road, Cutchogue, NY 11935
Tel: 631-734-7070



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