ワイン作りに必要なものは
科学とアート的直感！
「シャーウッド・ハウス・ビンヤード」

ガーデンエリア

壁にディスプレイされた取り扱いワイン

隣接するギャラリー

「ロングアイランドで洗練されたブティックワイナリーのひとつ」と評される「シャーウッド・ハウス・ビンヤード」は、1996年に誕生。ノースフォークのジェームスポートにあるテイスティングルームは、1868年に建てられた農家を改装。メインルームは木製のバーと暖炉が目を引く、素朴で小ぢんまりとした建物だ。隣接する「ウィリアム・ライス・ギャラリー」では、地元アーティストたちの作品も展示されている。

オーナーのバーバラ・スミセンは夫のチャールズと共に、伝統的な方法と最新の科学技術を組み合わせてワインを生産。「素晴らしいワインを作るにはサイエンスとアートの両方が必要。サイエンスは誰でも学ぶことができるが、アートには『直感』が大切、ワインも『直感』によって違いが生まれる」そうだ。

創業当時はシャルドネを栽培していたが、研究を重ね、メルロー、カべルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プチ・ベルドを追加。多くのワイナリーで高品質なワインを生み出してきたワインメーカーのギルズ・マーティンが加わり、現在は「ステンレス・スティール・ファーメンテッド・シャルドネ」、「バレル・ファーメンテッド・シャルドネ」、「ブラン・ド・ブラン（スパークリング）」、「ホワイト・メルロー」、「メルロー」、「カベルネ・フラン」、「ボルドースタイル・レッド・ブレンド」を生産。マーティンがプロデュースした2008年のシャルドネは、2011年ロサンゼルス国際ワインコンクールで「ベスト・イン・クラス」を受賞。2014年には、2010年のシャルドネが「ベスト・ローカル・ワイン」に選ばれるなど、その評価は高い。また2017年からは、「ハウンド・ツリー」のワインも取り扱っている。「ハウンド・ツリー」は、オレゴン州の農園と提携し、西海岸のワイン造りのノウハウをロングアイランドに持ち込んだユニークなワイナリー。2015年の「カベルネ・ソーヴィニオン」は90ポイントを獲得するなど評価も上々だ。ちなみに、2015年の「メルロー」、「カベルネ・フラン」、「カベルネ・ソーヴィニオン」のワインラベルをデザインしたのは、NYで活動するデザイナーのアオキ・ハルカさん。テイスティングは5種類で20ドルから。「仲間とワイワイ飲む」というより、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりワインを味わいたい人におすすめだ。（芳沢レン）

SHERWOOD HOUSE VINEYARDS
1291 Main Road
Jamesport, NY 11947
Tel: 631-779-2817
www.sherwoodhousevineyards.com

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