子どものころからダンスが好きで、中学校を卒業すると、自分の意志でロサンゼルスにある「全寮制のアートスクール」に入った。
父親は元アナウンサーでマルチタレントの生島ヒロシ。「父から、若いうちにアメリカに行って英語だけは話せるように」といわれた。生島ヒロシも大学生のころ休学して、ロサンゼルスに留学している。
そんな自分の経験から子どもたちにも「アメリカ生活」を奨励したのかも知れない。
東京でロサンゼルスにある学校で、留学の面接があった。本来なら兄が行くはずだったが、代理で面接した。「どんな学校とも知らずに受けたんです」。晴れて合格、ロサンゼルスに行くことになった。
学校の名前はダンススクール「 Idyllwild Arts Academy」。生徒数250人の全寮制。日本人生徒も10人ほどいたが「英語を学びに来た」とほとんど日本人とは触れ合わなかった。
「一日寝るのは4時間ほど」というほど、ダンスと英語の勉強に明け暮れた。
ここでコンテンポラリーダンスに魅了され、大学はニューヨーク大学のダンス科。昨年5月に卒業してから4つのダンスカンパニーに所属して活動している。クラシックバレエや前衛ものまでなんでもこなす。
「カンパニーの要請なら何でもやりますよ」と笑う。
まだ22歳と若いだけに「テクニックは誰にも負けない自信がある」。でも「ダンサーには芸術性も必要なので、役作りなどは苦心してます」という。最近は、演劇にも取り組んでいる。「なかなか難しいけどやりがいがある」。
さらに、番組作りや音楽フェスティバルなどのプロデュースもしたいと若い心は燃える。
現在、週5回ダンスのリハーサルに行く。「将来は、観客と一体になれるようなダンスを踊っていきたいですね」。
今はまだ、ダンサーとしての収入も少なく、親からの仕送りに頼っているところもあるが、「アルバイトしてお金を稼ぐより、その時間もっと勉強したい」と話す。
「来年からは親に頼らず、自分で十分稼げるようになりたい」と目を輝かせた。
(吉)
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