デモ隊により燃やされたイタリアの国家憲兵隊(カラビニエリ)車(イタリア・ジェノヴァ、2021年7月20日撮影)Author: Ares Ferrari, Creative Commons CC-BY 2.5
市民たちは、統制が強く不自由な社会主義統治の中で、長い間あこがれてきた「自由と民主主義」を手に入れることに初めのうちは熱狂して、市場経済へのグローバル化をも歓迎していたが、「市場万能主義」が浸透するにつれ、「市場」が「競争」を前提としており、競争とは必然「勝者」と「敗者」を生み出すもので、勝者が莫大な利益を手にする一方で、敗者はマイナスを強いられる仕組みがわかってくるにつれ、そこから生み出される「富の偏在」に不満を抱くようになっていった。