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[ 3 ] 11/25/2022 YOMITIME・WWW.YOMITIME.COM・info@yomitime.com・
    CFGNY
Consolidated in Relation, Slate (1 Can, 1 Jar, 1 Jean, 9 Vases) , 2022 Courtesy of CFGNY. Photograph by Sammie Anselmo
CFGNY, Island III, 2019 Courtesy of CFGNY
JS でファッション展 既成概念覆す画期的な手法
「Refashioning:
CFGNY and Wataru Tominaga」
COVER STORY
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   ■ 1 1 月 1 8 日( 金 )~ 2 0 2 3 年 2 月 1 9 日( 日 ) ■会場:Japan Society (JS) Gallery  333 E. 47th St.
■一般 $12、シニア / 学生 $10、
 JS 会員 /16 歳以下無料
■Box Office TEL: 212-715-1258 ■ www.japansociety.org
Wataru Tominaga Untitled , 2022 Courtesy of Wataru Tominaga
Wataru Tominaga, Untitled from Autumn / Winter 2020, 2020 Courtesy of Wataru Tominaga. Photograph by Keiki Banja
                                                                                                ジャパン・ソサエテ ィー(JS)ギャラリー が 月 日(金)から 2023年2月 日
 展示されるのは、 アート、アイデンティ 東京を拠点とするフ ティーの接点を探求 ァッション/テキスタ する新進気鋭のファッ イルデザイナー富永 ションブランドだ。 航(とみなが・わたる)  従来の服飾の枠を と、ニューヨークのファ 超え、さまざまな表 ッションアートレーベル 現を実験的に利用す
検証する。展示は、 衣服、アクセサリー、 テキスタイル作品、 彫刻、ビデオなど、 双方の作品のインス タレーションで構成さ れる。  関連プログラムと して、アーティスト によるトーク、ワー クショップ、CFGN Y最新コレクションの 独占公開も予定して いる。
(日)まで、アートと しての現代ファッション をテーマとした初の
展示「Refashioning: CFGNY(Concept ることで、ジェンダー
CFGNY and Wataru
Foreign Garments やアイデンティティに NewYork)の作品。 対する既成概念を覆
Tominaga」を開催し ている。
いずれもファッション、 した画期的な手法を
◇  CFGNYのデ ザ イ ナ ー は、T i n
Nguyen、Daniel
Chew、Kirsten
Kilponen、Ten Izu。 ニューヨークのチャイナ
タウンに住む人々の
普段着、日本の「カ
ワイイ」文化など、
幅広い分野からイン 外感が、いかに連帯 ュアリティを指した造 ザインスタジオ、チェ スピレーションを得て、の基盤となりうるか 語)なデザインを生 ン・チェン&カイ・ウ
「ファッションは関係 を問いかけています」み出している。 ィリアムズが新規に を構築するもので、と話している。  富永は、「もとも 受託デザインし、ス 服飾によって新たな ◇ と洋服の持つプロダ チール製の既製部品 形の人間関係を築く
ことが可能」という
考え方で作品作りを
手がけている。
 CFGNYのデザ
イナーたちは、「私た
ちはそれぞれ異なる
アジア文化を持つも
のの、アジア人種と
して一括りにされてい
る。それを嘆くので
はなく、いかに他者
との新たな架け橋と なることができるか、 人種を通した経験か Fluid=複数の性の ら生まれる共通の疎 間で揺れ動くセクシ
ムで展示される。金 属の美しさが、富永 の鮮やかな衣服を引 き立てる。
 一方の富永航は、クトとしての機能だ を改造したカスタム ジョン・ガリアーノな けでなく、形態、装飾、 ディスプレイ・システ
どのファッションハウス ジェンダーなどの関 で経験を積み、マリ 係に興味がありまし メッコなどのブランド た。それら全ての関 とのコラボレーション 係がファッションを空 で培ったグローバルな 間として成立させて 視野を持つ。予想外 いると思います。彫 な文化的背景を参照 刻でもファッションでも、 にした、鮮やかな色、 それらの要素を解体 模様、マキシマリス して再構築し、流動 トのボリュームの層が 的で両義的なオブジ 重なり、ジェンダー・ ェクトを含む空間を
フルイド(Gender-
作りたいと考えてい ます」と話している。  富永の作品は、デ
















































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