2018年3月16日号 Vol.321

紛争、強制収容、放射線など
社会問題への関心を喚起
「ニューヨーク平和映画祭」


大いなる幻影


ZAN〜ジュゴンが姿を見せるとき〜


放射線を浴びたX年後2


第11回 ニューヨーク平和映画祭が3月24日(土)・25日(日)、アッパーイーストサイドのオール・ソールズ・ユニタリアン教会で開催される。同教会のピース&ジャスティス・タスクフォースが共催するイベントだ。上映は英語または英語字幕・吹替え付き。入場無料。
日本、アメリカ、イラン、コロンビアからの公募・招待8作品(長編ドキュメンタリー4作、ドラマ短編3作、クラシック1作)が上映される。
沖縄の基地問題、紛争地の現実、ホロコースト体験のトラウマ、日系人の強制収容所体験、そして太平洋核実験による日本漁船への被害と、日本本土への放射性降下物の新事実などがテーマの作品群だ。
クラシックシリーズでは、フランス映画の傑作と言われるジャン・ギャバン主演、ジャン・ルノワール監督の「大いなる幻影」(24日午後4時半から)を上映する。
日本からの参加は、ニューヨーク初上映となる2作品。まず、基地問題にゆれる沖縄辺野古と、大浦湾の自然の豊かさを描いたリック・グレハン監督のドキュメンタリー「ZAN~ジュゴンが姿を見せるとき~」(24日午後1時45分から)。ZANとは、沖縄の言葉で絶滅危惧種のジュゴンのこと。ジュゴンが棲む沖縄の海で今、何が起きているのか。
伊東英朗監督=関連記事=のドキュメンタリー「放射線を浴びたX年後2」(24日午後7時から)は、2014年上映のドキュメンタリー「放射線を浴びたX年後」の続編。前作品を見た漁船遺族が聞き取り調査を始めると共に、新たな真実や被害の実態が明らかになっていく。
その他の作品、上映時間などの詳細は公式HPで確認を。

■3月24日(土)1:30〜9:00pm
■3月25日(日)12:30〜5:00pm
■会場:オール・ソールズ・ユニタリアン教会
 1157 Lexington Ave.(@ 80th St.)
■入場無料
 ※座席数に限りがあるので事前登録を:
 http://nypff2018.eventbrite.com
■www.nypeacefilmfest.com
※クラウドファンディングで映画祭運営資金を募集
 www.gofundme.com/nypff2018


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