ラーメンの「博多一風堂」が、海外進出の第一歩としてニューヨークにやってきた。3月31日、イーストビレッジに一号店「IPPUDO NY」をオープン。18日にはプレス向けのオープニング試食会が開かれ、日系メディアはもちろん、アメリカの大手テレビ局や新聞雑誌、ウエブメディアなどが駆けつけた。
もともと出店プロジェクトは00年に進められていたが、01年の同時多発テロのために一時凍結していたという。
ニューヨーク進出の目的の一つは「ラーメンを日本のソウルフードとして世界の人気食品にすること。海外進出の第一歩は、世界の情報発信地ニューヨークから」と、2月に東京で行われた記者会見で説明された。
一風堂のラーメンは、コクのある豚骨スープ。85年博多でオープンした。「女性が一人でも入れるラーメン店」をコンセプトに、シックで洗練された内装でたちまち人気沸騰。94年に新横浜ラーメン博物館に出店したのをきっかけに、現在全国に34店舗を展開している。ニューヨークで35店舗目となる。
ニューヨーク店は、シックで落ち着いた店内。全82席。酒と旬の肴を楽しんだ後に、締めの麺を味わうラーメンダイニングという「五行」スタイルの店だ。ラーメンは、日本で出しているものをそのままニューヨークで出す。
さらに、博多で人気のこってり豚骨ラーメン「赤丸新味」、あっさり豚骨ラーメン「白丸元味」を、今回リニューアルしての最新の味を、ニューヨークで提供する。
「クリーミー(コクがある)なスープがおいしい。今まで食べた中でサイコーのラーメン」と、ニューヨークの観光客向けの雑誌「フロントデスク」編集者、ジリアン・テリングさんは感想を述べていた。
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